盲導犬PR活動や映画出演の大役をこなして引退
したラフィーと中村さん(亀岡市曽我部町・関西盲
導犬協会盲導犬総合訓練センター)
各地の学校や企業を訪れ、盲導犬の役割を紹介してきた関西盲導犬協会(京都府亀岡市)の4代目PR犬「ラフィー」が、今年3月末で一線を退いた。
2004年公開の映画「クイール」では主役に抜てきされ、その演技が話題になった「名優」。4月29日に引退式を終え、現在は、育ての親の元で暮らしている。
ラフィーは、01年5月生まれのオス。生後2カ月で、将来盲導犬になる子犬を育てるボランティアの中村俊子さん(58)=京田辺市大住ケ丘=に預けられた後、翌年5月から同協会盲導犬総合訓練センターで訓練を受けた。
盲導犬の一生を描いた映画「クイール」の撮影では当初、撮影チームが用意した犬を主役のクイール役にする予定だったが、同センターで愛らしいラフィーの表情を見た崔洋一監督が急きょ主役に抜てき。訓練士役の椎名桔平さんや盲導犬ユーザー役の小林薫さんとの「熱演」が話題をさらい、映画パンフレットにも椎名さんらと並び俳優として紹介された。
映画公開後は、PR犬として多い月は20回以上、学校やイベントを訪問して盲導犬の普及活動に活躍。「『主役のラフィーはいますか』と問い合わせが寄せられるようになった」(同センター)という。センターの訓練施設を一般公開した4月29日には、異例の引退式を開いて功績をたたえた。
一線を退いたラフィーと再び生活する中村さんは「たくさんの人のために頑張ってきた子。元気に長生きできるよう、いい環境を整えてあげたい」と話している。 【京都新聞】
可愛いかつた盲導犬が、盲導犬として生きる毎日の中で、「クイール」が経験していく様々な出会いと別れ。出会いが幸せとなっていく姿を演じた「クイール」を思い出す。しかし、盲導犬として・映画界からも別れる年齢になった事を思うと、胸に迫る思いがする。
飼い主に戻って幸せな余生を願わずには居られない・・・・・