キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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「恋はデジャ・ブ」

2008年02月28日 | 映画
完全ネタバレです。ご注意ください。


うん、大当たりの一本でした。
ケーブルTVにて鑑賞。

【あらすじ】

人気気象予報士のフィル(ビル・マーレイ)が聖燭節という祭りの取材で、田舎町にやってくる。
ところが、何度目覚めても、フィルにとってだけ2月2日が繰り返されるという、タイム・ループにハマってしまい・・・。



傲慢でエゴイスティックなフィルが、何回も何回も2月2日を経験することによって、次第にいい人になっていく。

彼が町の人に施す親切は、どうせ翌日になったら忘れられちゃうものだけど、それでも隣人たちに、無償の愛を捧げて捧げて捧げつくしたその結果、ついにリタ(アンディ・マクダウェル)の愛情を手に入れるのには感動しました。

最後、どういう風に終わるんだろう?ってずっと考えながら観てましたが、何百回目かの孤独な朝に目を覚ましたら、横に自分の愛する女性が寝ていたときの、そして彼女が微笑みかけてくれたときの嬉しさ!
また、アンディ・マクダウェルがものすごく綺麗なんだよね。

カーテンを開けると窓の外には雪景色が広がっていて、待ちに待った2月3日が訪れている・・・。
いいラストシーンだったと思います。


この映画、ラブコメというよりは、実は「素晴らしき哉、人生!」みたいなヒューマンドラマだったりします。

非常に哲学的、宗教的な深みのあるストーリーなのに、何より素晴らしいのはちっとも説教臭くはなく、笑いにまぶして人生の真理を教えていること。

すなわち、幸福とは自分の心の持ち方次第。
退屈な日常も丁寧に生きることによって、沢山の小さな幸せを手に入れることが出来る。
人は愛情を与えられることによってではなく、与える事によって幸福になれるのだ、と。

リタとやりたくてしょうがないフィルが、雪合戦をしながら、子供好きのリタに自分の子供好きを猛烈アピールするシーンにはゲラゲラ笑いました。
「ああ、子供が欲しい。今すぐ欲しい。養子でもいいから欲しい。(子供に向かって)そこの君、養子にならないか?」って、嘘っぽ過ぎるよ(笑)。

その他にも笑えるシーンがいっぱい。
なるほど、ビル・マーレイってのは上手い役者だな、と感心しました。


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