キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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「オルランド」

2008年04月01日 | 映画
完全ネタバレです。ご注意ください。

かねてから観たかった「オルランド」をようやく鑑賞。

ヴァージニア・ウルフ原作。
400年間不老不死で、おまけにその数奇な人生の途中で男性から女性へと変身を遂げてしまう、美貌の英国貴族オルランドを演じるのは、「コンスタンティン」で冷酷非常で腹黒い大天使ガブリエル(!)を演じたティルダ・スウィントン。

「コンスタンティン」でティルダを観たとき、「ああ、なるほど、この人がオルランドを演じた女優か」、と至極納得がいった。
中世の絵画に出てくる天使のように清らかで気品のある風貌に加えて、とても中性的だからね。
性別を超越した天使や、オルランドを演じるにはぴったりの人だ。

実は原作は未読だ。
丸谷才一の書評によってこの作品を知り(大体のあらすじも知った)、是非とも読んでみたいと思っていたのだが、なかなかその望みを果たせず。
映画化してるらしいから、それで済ませちゃうか、という・・・(笑)。

で、感想なんだが、う~ん。
サリー・ポッター監督は(あるいは原作者のヴァージニア・ウルフは)「私はジェンダーを超えたわ」と悦に入ってるが、正直“女”としての感性をこれっぽっちも超えてないのが痛いな(笑)。

ただ美術と衣裳は素晴らしく綺麗だ。
もちろんティルダ・スウィントンもね。

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