エド・ウッド

なんかね、もう、胸が痛くて痛くて、DVDを何度も停止しながらやっと観ました。

途中で観るの止めようかとすら思ったくらい・・・。

エディーってばこんなに映画を愛してるのに才能がないんだもの。

才能というか・・・センスか・・・。

でも映画をラストまで観て、結果的にはエド・ウッドはやはり素晴らしい人生を送った幸福な映画人だと思い直しました。

彼のチープでキッチュで悪趣味なテイストが堪らなく好きだ、っていうB級映画ファンは、（ティム・バートンを含めて）世界中に一杯いるわけだから・・・。

ベラ・ルゴシ役のマーティン・ランドーが素晴らしかったです。

今は誰一人かえりみる者もなく、失業保険で細々と暮らしながらも、映画に対する情熱は決して失っていない、役者というものの業の深さ・・・。

役者の矜持と老人の悲哀をそれはもう見事に体現していました。

オスカーを取ったのも肯けます。



【心に残った名台詞】

（オーソン・ウェルズがエド・ウッドに向かって）
「他人の夢を撮ってどうする？　自分の夢を撮れ！！」


エド・ウッド監督の「死霊の盆踊り」観てみよっかな～。（一時の気の迷い）