キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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大人の夏休み 「プロヴァンスの贈りもの」

2008年07月10日 | 映画
惜しい!

個々のエピソード(たとえばいとこに宛てたヘンリーおじさんの遺書や、幻のブティーク・ワインが実は・・・なんて件)は洒落ていて、上手く伏線を張れればこの映画、「ニューシネマパラダイス」のような傑作になったかもしれないのに。

何か、あまりにも淡々としていて感動にはたどり着けないんだよね。

映像は素晴らしい。
リドリー・スコットは映像という二次元の世界をリアルな生々しい三次元の世界に感じさせてくれる才能を持った監督だ。

それが酸性雨の降りしきる未来都市であれ、木漏れ日が柔らかな南仏のシャトーであれ。

この作品では日差しの柔らかさや、風の爽やかさ、ブドウ畑の土の香りさえ感じられる。

大人のための「ぼくの夏休み」映画。

忙しい平日の夜にワインを片手に、バカンス気分を楽しむのにうってつけかも。



ラッセル・クロウは好きな俳優だけどちょっとミスキャストかな?
ロンドンから来た敏腕株式ディーラーには見えない・・・というか、そもそもイギリス人に見えないよ、悪いけど(笑)。


少年時代の主人公を演じているのが「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモアだとは途中まで気付かなかった。

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