キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」

2006年06月27日 | 映画
16mmさんお勧めの「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」を観る。

ちょっとウディ・アレンの映画を髣髴とさせる面白い作り。
ピーター・セラーズに思いいれのある人なら感涙物の映画だと思う。

◆ピーター・セラーズは非常に芸達者な人なのが良く解った。

特に一度断られたオーディションに再度退役軍人に化けて出かけて行き、見事に役を獲得するエピソードが良い。

◆当時のソフィア・ローレンが女神の如く綺麗だったのは想像できるが、カミさんの前で口説くのはどうなんだ、ピーター?(笑)

ピーターの最初の奥さんはすごく良く出来たひとだと思った。

◆二番目の妻ブリッド・エクランド役のシャーリーズ・セロンがキュート。

ブリッド・エクランドはセクシーで、ちょっとB.B.を連想させる女優だった。
B.B.の伝記映画を作るなら是非シャーリーズ主演でお願いしたい。

◆スタンリー・キューブリックが滅法カッコイイ。

こんなカッコイイ人だとは知らなかった。
「博士の異常な愛情」のモノクロなのに電話の受話器だけ赤い、あのイカシた色使い!

◆ピーター・セラーズと「ピンクパンサー」のブレイク・エドワーズ監督(ジョン・リスゴォ)とは、お互い心底嫌いで軽蔑しあっているにも関わらず、映画を撮るとすごい傑作が取れてしまう不思議さ(笑)。


非常に面白かった。
スティーヴン・ホプキンス監督(「24」)のピーター・セラーズに対する尊敬の念や愛情がすごく伝わってきた。

いつの日かセラーズの遺作「チャンス」を観なくちゃ。

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5 コメント

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観て下さい (ruby)
2006-06-27 20:22:20
ご無沙汰しておりましたー。

いつも読み逃げでスンマセンです。



この映画は見てないんですけども、

「チャンス」は本当におススメ。

以前ブログで記事にした覚えが。

大好きな映画です。

色々言っちゃうとネタバレになるので、是非是非

ご覧になってくださいませ。

そして感想を楽しみにしておりまーす。

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Unknown (16mm)
2006-06-27 20:42:00
私はピーター・セラーズ自身にはそれほど思い入れはなく、キューブリックが出るかなあ?(笑)というぐらいの軽いノリでの鑑賞でした。

たしかにキューブリックはカッコよかったのですが、それよりもピーター・セラーズの自己破壊的な人間像に感心してしまいました。

もうこの人は天然な人だと。子供にお気に入りの車を傷つけられたからって、子供のおもちゃをマジに壊し返すことはあるまいに(笑)

この人の笑いにある種の破壊的要素が見え隠れしたのはこういう性格の所為だったわけだなあと思いました。

映画もピーターが他の人間に成り代わってピーターについて語るというのは面白いアイデアだと思いましたが、それをやってのけたジェフリー・ラッシュもすごかった。

今年観た中ではかなりのお気に入りです。



長々すいませんです。
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rubyさんへ (偏屈王)
2006-06-29 18:18:11
こちらこそ、ご無沙汰いたしております。

コメントこそ書きませんでしたが、毎日楽しく拝読しております。



さすが映画好きのrubyさん、こういうオーセンティックな名作映画を良くご覧になってますね~。

「ライフ・イズ・コメディ!」を観た人はみんな、「チャンス」を観たくなったと思います。

ラスト・シーンしか出てこないんですが、それでもすごくいい映画だな、というのが判ります。
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16mmさんへ (偏屈王)
2006-06-29 18:24:59
毎度コメント有難うございます。



>私はピーター・セラーズ自身にはそれほど思い入れはなく、

いやいやいや、私もピーター・セラーズにそんな強い思い入れがあるわけじゃないんですが(笑)、そんな私でもこれだけ楽しめるんだから、ファンなら尚更・・・と感じたまでです。



いやー、ほんとジェフリー・ラッシュの演技すごかったですね!

ピーター・セラーズという名優を演じるに相応しい名優だと思いました。
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rubyさんへ (偏屈王)
2006-06-29 21:46:40
>こういうオーセンティックな名作映画

・・・とは「チャンス」のことです。

「ライフ・イズ・コメディ!」ではなく。



・・・と、老婆心ながら付け足し。
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