もともとこの脚本は30年前に故・松田優作をイメージして書かれた。
監督のアイディアか、それとも演出家の判断か知らないが、余りにも松田優作を意識しすぎの気が・・・。
― そのヴィジュアルも演技も。
皮肉なことに、優作にそっくりな藤原の演技を見て感じたことは、
「誰にも優作の代わりはできない」
という峻厳たる事実だった。
藤原竜也の名誉のために言っておくと、彼はとても勉強熱心で、しかも「ガラスの仮面」の北島マヤのように、自分の見た(松田優作の)演技を忠実に再現できる能力を持っている。
(今回、初めて気付いた。)
長身で粗野な感じの優作と、華奢で線の細い藤原。
全く異なるルックスを持つのに、まるで二重写しのように、その背後にいつも「松田優作」を感じさせた藤原の演技は驚異的だ。
きっと優作の映画を随分研究したことと思う。
この作品における泥臭いんだけどクールな、とてもuniqueな擬斗(ぎとう)も、すごい迫力だった。
それこそ、血のにじむ様な練習を重ねたに違いない。
だが、藤原竜也は藤原竜也であって松田優作ではない。
藤原を松田優作の精巧なレプリカにしてしまったのは正しいことだったんだろうか?
いっそのこと優作のことはすっぱり忘れて、全くイメージの違うキャストで観たかった気もする。
監督のアイディアか、それとも演出家の判断か知らないが、余りにも松田優作を意識しすぎの気が・・・。
― そのヴィジュアルも演技も。
皮肉なことに、優作にそっくりな藤原の演技を見て感じたことは、
「誰にも優作の代わりはできない」
という峻厳たる事実だった。
藤原竜也の名誉のために言っておくと、彼はとても勉強熱心で、しかも「ガラスの仮面」の北島マヤのように、自分の見た(松田優作の)演技を忠実に再現できる能力を持っている。
(今回、初めて気付いた。)
長身で粗野な感じの優作と、華奢で線の細い藤原。
全く異なるルックスを持つのに、まるで二重写しのように、その背後にいつも「松田優作」を感じさせた藤原の演技は驚異的だ。
きっと優作の映画を随分研究したことと思う。
この作品における泥臭いんだけどクールな、とてもuniqueな擬斗(ぎとう)も、すごい迫力だった。
それこそ、血のにじむ様な練習を重ねたに違いない。
だが、藤原竜也は藤原竜也であって松田優作ではない。
藤原を松田優作の精巧なレプリカにしてしまったのは正しいことだったんだろうか?
いっそのこと優作のことはすっぱり忘れて、全くイメージの違うキャストで観たかった気もする。