缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

おでん缶

2007-10-29 12:27:26 | 汁物

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「ふるるる...」
 コオロギが、鳴いている。
 天高く、馬肥ゆる秋。
 馬が肥えるのはいいとして、自分は
(これ以上、肥えないようにしよう)
 と、思う。
 この夏の猛暑でも、食欲は衰えなかった。
 衰えないどころか、ますます盛んだった。
 よって、我が腹部はぽってりと膨らんだまま、ヘコむ気配がない。





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 そんな折も折。今回の缶詰さんは、おでん缶。
 何と、缶詰業界では超大手のキョクヨーさんが出しているおでん缶なのであります。
 これまで、おでん缶と言えば、地方企業が出しているのが主だった。
 それが、一部上場企業であるキョクヨーさんが出したのであります。
 サバの水煮で有名な、あのキョクヨーさんなのであります。
 これには筆者もオドロクヨー。
 時代の趨勢というものを、思わずにはいられません。
 急いで「味の確認」ということも、せずにはいられません。




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 かくのごとし。
 想像以上に豊かな中身。
 実は、缶を開けた瞬間から、期待は高まったのであります。
 ぱきりとフタを開けた瞬間に立ち昇ったかほりは、コンビニのおでん臭とは違った、実に品の良いものだったんであります。
 ではでは。鼻息も荒く、まずは一口。
 む...。何だかちくわが、やたらと美味いぞ。
 かなり煮込まれてしまった感じで、ちくわというより魚のすり身に近い歯触り。
 逆に、いわしのつみれは味が抜けてなくて、しっかりと味わえる。
 これはすごいことだと思う。
 お昆布はとろとろと舌の上でほどけ、茹玉子は味の染みた白身が絶品。
 しかしですな。色よく染みた大根は、塩辛くてイマイチでありました。汁自体はかなり塩辛いんでありますな。
「ふむ、ふむ。ほほう...」
 半分だけ食べようと思っていたのに、きれいに平らげてしまった。
 実は、おでん缶を食べる前には、蕎麦を一杯食べたばかりだったのであります。
 朝だって、しっかりとピザトーストを一枚食べたのであります。
(しかしあれだな。ちくわじゃなくて、“ちくわぶ”を入れたおでん缶ってないのかな。あれ、実は一番好きなタネなんだけどな。げふっ)

 ああ、食欲の秋だなー。

 


 固形量:150g
 内容総量:280g
 原材料名:卵、だいこん、こんにゃく、さつま揚げ、ちくわ、昆布、いわしつみれ、しょうゆ、食塩、かつお節エキス、砂糖、調味料(有機酸等)(原材料の一部に小麦を含む)
 原産国:ジャパーン(キョクヨー




ミックスビーンズ ドライパック

2007-10-20 16:47:36 | 穀物

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 時折、豆を食べたくなることは、ありませんか?
 筆者には、あります。
「もう少し、健康に気を遣ったほうがいいな」
 なんて思うときに、ふと、食べたくなる。
 これまでの不摂生を思い起こして、反省しながら、豆を食べる。
 すると、反省点は思いがけず多いことが分かり、蒼惶として食べる。
 いつしか涙はボーダと流れ、子供のようにしゃくりあげながら食べる(うそですけど)。
 そうなのであります。豆というのは、どこか後ろ暗いところがある。
  何となく、人目をはばかって食べるところがある。
「オレ、今日は豆喰うんだよねー。だはしてどほ!」
 そんな溌剌さが似合わないのが、豆なのであります。




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 バキリッという快音とともに、開缶。
 これはドライパックという、最新技術で詰められたもの。
 通常、素材缶というのは、調味液に浸っているものであります。
 しかしドライパックには、素材だけが入っている。
 缶を振ると、からんからんと音がするのであります。
 これは下茹でした豆を缶に入れ、わずかな水分も一緒に入れて、缶内を高真空状態にするのです。すると、水分は沸騰して豆に吸収され、同時に殺菌も行われるんであります。
 業界では高真空缶詰と呼んでいる、画期的な最新技術なのですぞ。
(参考:日本缶詰協会




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 涙をぬぐい、お料理を開始(泣いてないって)。
 元気を出すには、赤系色が一番であります(元気だってば)。
 フライパンでオリーブオイルとニンニクを加熱。冷蔵庫に転がっていたブタ小間肉を唐突に投入し、トマト缶をブチ込みます。
 本日は、缶詰さんが二種類登場したわけですね。
 煮詰まる前にミックスビーンズを投入して、塩コショーで味付け。
 この間、別のコンロではペンネを茹でているのであります。




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 かくのごとし。
 本日は、あり合わせの料理というやつですね。ではでは失敬して、一口。
 ひよこ豆はさりさりとした歯触りで、そこにトマトソースが染み込んだところが美味い。
 インゲン豆はねっとりと口中で絡みつき、そいつを舌先であしらっていると、グリーンピースがほろりほろりと崩れてくる。
 こうして、筆者はいつのまにか、食感を楽しんでいるのであります。
 豆を、愛おしく、いただいてしまってるんであります。
 豆に対してのマイナスイメージで書き始めたこの記事も、最後は大団円。筆者も愁眉をひらく思いでありました。




 

 内容量:120g
 原材料名:ガルバンゾ、マローファットピース、レッドキドニー、食塩、乳酸カルシウム、酸化防止剤(ビタミンC)
原産国:日本(いなば食品




それ行けっ! 缶・びん詰、レトルト食品フェア

2007-10-04 16:11:34 | 缶詰考察

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第6回目なのだ

 秋晴れとなった、本日10月4日。
 社団法人『日本缶詰協会』主催による、『缶・びん詰、レトルト食品フェア』が開催されたのであります。
 筆者は、さきほど会場から帰ってきたばかり。
 写真をたくさん撮ってきたので、読者諸賢にご紹介したいのであります。
 ところは、東京は有楽町駅そばの、東京国際フォーラムの地上広場。
 開催期間は、本日と明日の2日間。午前11時より、夕刻6時までであります。



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多くのブースで試食をやっております
こちらは『エム・シーシー食品』さん



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もう、大賑わいであります
こちらは『極洋』さん



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珍しい物を発見! 『ハウス食品』さんであります
宇宙飛行士用のカレーで、11月から一般販売する予定とか



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筆者も試食品をいただく
『極洋』さんの『洞あなご蒲焼き』
まだホームページにも載っていない限定商品!



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ややっ、この懐かしさいっぱいのパッケージは...
『日水』さんの『昔なつかしい缶詰』シリーズであります
缶詰blogでも、以前に『真いか味付け』をご紹介しましたね



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何故か、写真を撮りまくる外人さんもいた


 上記日水さんの、『昔なつかしい缶詰』シリーズを企画・開発なさった社員の方とも、お話をすることが出来ました。
 パッケージデザインはもちろん、味付けに関しても「懐かしさ」を追求して開発されたそうであります。



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午後の日差しがいっぱい



 また、『ニチロ』さんのブースでは、銀座缶詰バーのことや、現在の缶詰ブームのお話も出来ました。
 やはり業界の第一線の方々。筆者がつうと言えば、かあと通じるんであります。さすがであります。
 このような方々の見えざる仕事ぶりが、我が国の缶詰文化を創っているのですなあ。

 追:会場内では、様々な缶詰さんが、通常よりも安く入手出来ますぞ。




自衛隊御用達(風) ケーキの缶詰

2007-10-03 10:11:17 | パン、ケーキ類

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 先週末は、大変な暑さでありました。
 私は奈良・大阪の旅へ行っていたのですが、とくに奈良は暑かった。
 日向にいると、凄まじい太陽光線なのであります。
 ミンミンゼミはまだ鳴いていたし、鹿のウ○コは匂うし、持ち歩いていた水はすぐになくなるし。
「奈良って暑いんだなー!!」
 というのが、率直な感想でありました。
 もっとも、先週末は、西日本そのものが暑かったようです。





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 しかし、この缶詰さんは、さらに暑かった8月に購入したものであります。
 今年の夏は、本当に暑かったですね。
 その8月。
 旧友が上京してきて、靖国神社に参拝したいとのことだったので、一緒に行ってきたのであります。
 靖国神社の敷地内にある、遊就館の売店で売っていたのであります。
 他にも、自衛隊糧食の食品が、いくつも売られておりました。
 旧友S君は、レトルトの海軍カレーを購入しておりました。




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 かくのごとし。
 以前、パンの缶詰というのをご紹介させていただきましたが、それとは一寸、違う。
 パンの缶詰は、缶の内側いっぱいに生地が膨らんでおりました。
 生の生地を入れて、缶ごとオーブンで焼くから、そのようになるのだと、聞いておりました。
 しかし、今回のケーキ缶は違う。
 焼いたカップケーキが、ぽてっと缶に入っていたのであります。
 そのためなのか、脱酸素剤も一緒に入っておりました(背後に小さく写っているやつです)。
 さて、肝心のお味は...。
 んむむ。かなりしっとりとしていて、甘さも強めです。
 マーマレードのかほりが、郷愁を誘います。
 ちょいと垢抜けない、純朴な家庭的ケーキというお味。
 ともあれ、見た目も食感も、これは立派なケーキであります。最近の缶詰加工技術の進歩は、素晴らしいのであります。

 そして、季節は巡って、はや10月。
 秋は、旅の季節。
 またどこかへ出掛けて、ご当地缶詰さんを探してくることにしましょうか。


 


 内容量:1個(と表記してあるのだ!)
 原材料名:卵、砂糖、小麦粉、無添加油脂(大豆油、乳製品含む)、ママレード、コーンスターチ、ベーキングパウダー
 原産国:ジャパーン