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モルディブ取材日記 その5 最終回

2014-09-27 13:06:07 | 取材もの 缶詰の現場から
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モルディブ人はとにかくよく笑う。そして女性はシャイだ。


 ほかの島の生活を見せてもらったあと、我々は再びフェリバル島へ戻った。
 我々とはすなわち、僕と伊藤氏である。
 前回の「モルディブ取材日記その4」から、実に8カ月ぶりの更新となる。
 あれから春が過ぎ、夏も去り、秋になってしまった。
 しかしそんな時の流れを感じさせず、まるで
「何事もなかったかのように…」
 更新してしまうのが、この缶詰ブログの特徴なのであります。
 まっ、それはともあれ…。
 フェリバル島滞在も明日まで。我々は島内をじっくり見てまわった。

 


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島内の移動に自転車を貸してもらった
ブレーキが壊れてるが快適である




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誰もいない砂浜。本当に砂が白い。
シュールストレミングを置いたのは伊藤氏のイタズラ




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翌朝の食事風景
ツナ缶を使ったマスフニ(中央)と円盤形パン・ロシィが並ぶ




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 お別れの時。
 2泊のあいだ心を込めて歓待してくれたこと、東日本大震災のときに義援金とツナ缶を贈ってくれたことのお礼を申し上げた。
 すると
「来てくれてありがとう。これまでの日本の支援を我々は決して忘れない」
 と、逆に彼らからお礼を言われ、贈り物までもらってしまった。
 こうなると、恩返しの応酬であります。
 昨年は「倍返しだ!」という台詞が日本で流行したが、どうせ倍返しするなら恩を返したいと思う。




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 高速ボートに乗り込み、クレドゥ島へ渡る。
 ここはクレドゥアイランド・リゾート&スパという施設があり、世界中の観光客が集まってくる大きなリゾート島なのであります。
 我々はここで2泊の日程をもらい、施設の取材をすることになっている。
「突然、欧米っぽい雰囲気になりましたなァ」と僕。
「ずっと島民と一緒にいましたからね。ここは欧米人観光客しかいないようです」と伊藤氏。
「やっ、あれは何ですか。けしからん!」
「何がですか?」
「女性が水着で歩き回ってる。隣の男も短パンではないか」
「落ち着いてください博士。それが普通です」
 それまで敬虔なイスラム教徒のあいだにいたものだから、女性は肌の露出が極めて少なく、男だって長ズボンにシャツという姿だったのだ。
 それが、いきなりセパレーツの水着姿で歩き回っている様子を見ると
「けしからん!」
 という気持ちが湧き上がってくる。
 しかし、憤慨していてもしょうがない。よく見れば、セパレートの水着姿は大変喜ばしいものであった。
 こうして、クレドゥ島到着後、ものの10分で我々の精神は欧米化してしまった。




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スタッフに海上コテージを見せてもらう。
床下に波が打ち寄せる様はいかにもモルディブ的



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我々が泊まったのはこういうタイプ
目の前は砂浜、そしてインド洋である




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天蓋付きベッドがロマンチック
だがオジサン1人寝であります




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開放的すぎるトイレ。隣にはシャワーもある




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開放的すぎるジャクージ。夜空には南十字星が見えた




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島の西端は砂嘴になっている
先端まで歩くと、まるで海に浮かんでいるようだ




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コテージ前の寝椅子。モンスーンの時期で風が強かった




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2泊を過ごしたあと、水上飛行機が迎えにやってきた




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機上から眺める“インド洋の真珠”
何度見ても、ため息が出るほど美しい




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首都マーレに戻った我々は市場へ向かった




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キングココナツを頬張る筆者
甘いだけでなく、酸味と発酵したうま味があった




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魚市場の2階でひと休み。スイカのジュースは初体験!




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 こうしてモルディブの旅は終わった。
 缶詰工場の取材では、一眼レフのほかムービーカメラも持ち込ませてもらい、貴重な映像を収めることが出来た。
 というのも、フェリバル社の工場に日本のカメラが入ったのは初めてだったのだ。
 ほか、クレドゥアイランド・リゾート&スパでも映像を撮り、それらを短いムービーにまとめて、都内のイベントでみなさんにお見せすることが出来た。
 滞在中はもちろん、帰国してからも充実した旅となったのであります。
 これらすべての旅程を手配していただいたモルディブ大使館に、心から謝辞を贈りたい。
 シュークリア!(ディベヒ語でありがとうの意)。

 

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