缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

缶詰ラベルの原画

2016-11-05 10:11:30 | 日記

静岡にある「フェルケール博物館」で見せてもらったツナ缶のラベルの“原画”。

魚種はカツオのようで、その生前のお姿がいきいきと描かれている。

とはいえ、描写がリアル過ぎないところがいい。とくに目玉の光点が斜め上に入っているせいで、カツオ君がお茶目に見えてくる。

じっと見ていると微笑んでいるようにも思える。

その横に描かれたのはツナ缶の中身だ。魚肉が切り株状に詰められているから、缶界でソリッドとかファンシーと呼ばれる形状である。

 

原画を見たのは初めてのことであります。

おそらく昭和20年代頃のものだと思うが(同時期のラベルに似たような絵が多い)、製作年は書かれていないから正確には判らない。

こんなにきれいな状態のものは、日本中探してもほとんど残っていないと思う。

貴重な経験が出来ました。缶謝です!

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ツナ賛歌

2016-10-10 11:04:49 | 日記

最近、テレビや雑誌でツナ缶の企画が続いている。

グルメ缶詰全盛の今、なぜド定番のツナ缶に注目が集まっているのか。

それにはさまざまな要因があると考えているが、字数上の関係もあり、とりあえず先を急ぎたい。

かくいう僕も、ツナ缶が大好きである。

この夏、ほぼ毎日のようにツナ缶を食べた。

夜にはサラダに使うのが定番である。苦菜やゴーヤ、にんじんなどと一緒に、酸味を利かせた味付けにして、もりもりと食べている。

朝食には、バターを塗ったトーストに、とっておきのツナ缶をのせる。

この写真でははごろもフーズの高級ツナ缶「シーチキンとろ」を使った。

ビンナガマグロのとろ部分だけを使っているので、脂が乗っていてジューシーである。

噛むと、マグロのうまみがじゅわっと出てくる。

ほかには焼いた野菜でも合わせれば、それだけで充分なのだ。

 

さて、なぜ今、ツナ缶が注目されているのか。

それをぜひ語りたかったが、紙面、じゃなかったWeb面が尽きたので、次の機会に繰り延べようと思う。

今日は缶詰の日。缶謝多謝。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ギリシア、ムサカの缶詰

2016-10-07 09:26:50 | 総菜

10月10日は缶詰の日であります。

その所以は、缶詰の商業生産が本格的に始まったのが明治10年10月10日だから、であります。

単なる語呂合わせなどではない、本式・本物の記念日なのであります。

その缶詰の日を迎えるにあたり、当ブログではギリシアの缶詰にご登場願った。

中身は「ムサカ」というギリシアを代表する郷土料理であります。

 

ぱかっと開缶。

焦げ茶色に見えるのが茄子で、それをベシャメルソースが包み込んでいる。全体はギリシア特産のオリーブオイルに浸っている缶じだ。

 

皿にあけるとこんな缶じ。

ベシャメルソースがちゃんと上にかかった状態である。

つまり、缶詰のフタを開け、それを逆さまにして皿に盛りつけると、正しいお姿で盛りつけられるようになっているのだ。

陽気で大らかなイメージのあるギリシア人だが、実はとても神経が細やかな一面もある。その一端を見るようであります。

 

かくのごとし。

ムサカはミートソースと茄子などを重ね、ベシャメルソースをかけ、最後にチーズをふりかけてオーブン焼きする料理だ。

こてっとしたボリュームのある家庭料理で、それがこうして缶詰になって、ギリシアのスーパーなどで売られているんであります。

しかし、もともと家庭料理であるから、ギリシア人は家で作って食べている。あるいは外食で食べることもある。

だからこの缶詰は主に観光客向けに作られているのだと思う。

彼の国で調査を行ったときも、こういった総菜の缶詰は観光客が集まる地域で売られていた。地元の人が通っているような小さな商店には並んでなかったのだ。

 

さて、缶心(かんじん)のお味はというと、ベシャメルソースの風味がすっかり抜け、酸味が出ていたのが残念であった。

なぜそうなのかといえば、賞味期限を5年も過ぎてから食したからであります。

大事に大事に取って置いたおかげで、こんな失態を犯してしまった。

読者諸賢よ。缶詰は賞味期限内にいただきましょう。

 

 

内容量:280g(だったと思う)

原材料名:ギリシア語のため不明

原産国:ギリシア

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

イギリス缶詰事情 その2

2016-08-06 13:37:52 | 取材もの 缶詰の現場から

今回の取材をアテンドしてくれたのは、ロンドン在住のW氏。

W氏は最近、缶詰の魅力に気付いてしまい、缶詰が気になって気になって仕方がないという。

同氏は料理名人でもあり、このパスタも具にツナ缶がたっぷり使われている。

「こんな風になったのは博士のせいですよ。どうしてくれるんですか」

とのたまう。

そうして、あらためて周囲を眺めてみると、イギリスが実は缶詰大好き国家だったことに気付いた。

「今、イギリスでは日本と同じくグルメ缶詰が出てきてるんです」

な、何ですと?!

 

ということで、またまたスーパーへ調査に向かう。

このカラフルなパッケージはツナやサーモンのフレークで、スイートチリ味とか、バジル味とか、様々な味付けになっている。

トーストにのせて食べるのに便利そうだ。

 

これはハインツのスープ缶なのだが、最新バージョンは味付けが凝っている。

いわく「デリケート・コルマ・スパイス味」とか(コルマはインド料理らしい)、「スパニッシュ・チョリソー味」とか、「ローステッドガーリック&トマト味」とか、もうどんな味だか想像もできないほど凝っている。

 

こちらは低所得者向けのスーパー。

通路に段ボールが散らかってたり、蛍光灯が切れかかってたりと、やや荒んだ雰囲気があるが、確かに品物は安い。

こういう店は、他国から輸入してきた食材が揃っていたりするから面白い。例えば、香り高い香辛料が格安で売られていたりする。それがよく売れるから、回転も早くて、結果的にいつもフレッシュなものが並んでいるわけだ。

この店ではカレー缶が充実していた。それもパラク・パニールとか(ほうれん草とカッテージチーズのカレー)、ダル・マクナニとか(豆とバターのカレー)、何やら本格的なものばかりである。店主がインド出身なのだろう。

カレーを作るための素材缶も揃っていて、ほうれん草やじゃがいも、豆類、にんじんなどの水煮缶があった。

 

 こちらはリドルというドイツ本社のディスカウントストアー。

ハインツなど大手の缶詰のほか、デンマークのさば缶、いわし缶もあった。

見た目がよかったので思わずジャケ買い。

4缶で約350円と激安であった。

 

 

市場をひやかす。ここのスモークサーモンが絶品ということで買ったが、現地に忘れてきてしまった。

 

市場とスーパーを求めて歩き回る。えーと、ここはどこだ?

 

ペッカムという町にあるペルシア料理&スパイス販売店「PersiainPeckham」。

写真のSally Butcherさんは著名な料理研究家らしく、料理本を何冊か出している。

食べた料理はどれもシンプルながらスパイスの使い方が素晴らしかった。スパイスの勉強をしようと決心し、この人の料理本を買う。

ここには枝豆の缶詰も売っていた。パッケージにちゃんと「EDAMAME」と書いてあるのだ。枝豆本場の日本にないのに、なぜロンドンにあるんだ?!

 

どこのスーパーでも売っていたライスプディングの缶詰。

ミルクで炊いた甘いご飯といった感じで、そう聞くと何やら不気味ではあるが、食べると美味しいらしいです。

 

 

ロンドンには様々な国のコミュニティがある。

僕が歩いただけでも、インド、イラン、ギリシアにポルトガルなど、各国の出身者が集まった地域があった。

そこで店を開き、ふるさとから取り寄せた食品を売ったり、外食として提供したりしている。それがみな本格的なものだから、ロンドンにいると下町価格で各国の食事が楽しめる。

まさに多様性であります。

何となれば、缶詰もいろんな国のものが売られている。そのうえ、最近はグルメ缶詰が登場してきたから、今のロンドンは缶詰が充実しているのだ。

 

最終日はアートギャラリーでトークショーを開催。日本のグルメ缶詰を紹介してみた。

みなさん想像以上に真剣なご様子。質問も

「加熱殺菌するというが、その最高温度は何度か?」

「フルーツ缶も加熱しているのか?」

などかなり突っ込んだものばかり。

 

最後は試食しながら打ち上げパーティー。

 

ノリのいい青年。抹茶味のチーズケーキ缶がお気に入りでした。

 

ギャラリー前で記念撮影。こうしてみると、ここがロンドンだか東京だか判らないなァ。

次回はぜひ、工場見学にも行ってみようと思うのであった。

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

イギリス缶詰事情

2016-07-24 11:58:54 | 取材もの 缶詰の現場から

ロンドン市内にある老舗缶詰企業の社屋。残念ながら取材は出来ず

 

読者諸賢よ!

まさかのEU離脱で世界中を驚かせたイギリスは、実は缶詰発祥の国でもある。

食べものを容器に入れて密封&加熱殺菌という基礎原理はフランスで考案されたが(1804年)、そのとき使われた容器はガラス瓶だった。

きっと、手頃で丈夫なものがそれしかなかったのでありましょう。

それから6年後の1810年になって、イギリスでブリキを使った容器が発明された。これが今の缶詰の原型だ。

1812年には、ロンドンで世界初の缶詰工場が稼働している。何となれば、イギリスは缶詰発祥の国といえるんであります。

そんなロンドンでは、はたしてどんな種類の缶詰が作られ、売られているのか。

市井ではどんな風に食べられているのか。

それを取材に行ってきましたゾ。

 

まず向かったのはセインズベリーというスーパー。

高級店ではないが量販店でもないという位置付けらしく、日本でいえば東急ストアなど電鉄系のスーパーに近いクラスだと思う。

 

 

どーんと現れたのがベイクドビーンズのコーナー。

ベイクドビーンズは、直訳すれば「焼き豆」になるが、実際はトマトソースで柔らかく煮たもの。豆の種類はいんげん豆であります。

ベーシックな味付けは、トマトソース、塩、香辛料のほかに砂糖が加えてあるから、ちょっと甘い。

 

彼の地では、ベイクドビーンズをこんな風にして、おもに朝食に食べる。

バターをたっぷり塗ったトーストに目玉焼きを添え、熱々にあたためたベイクドビーンズをかけるのだ。

ここにソーセージなどを添えることも多く、家族でも食べるし、独身者も作って食べる。お店でも提供されている。

 

そんなベイクドビーンズにも様々なバリエーションがあった。

手前はソーセージ入り。左側のはチョリソー入りだそうな。ほかに有機栽培で育てられた豆を使ったものもあった。

 

こちらはハーヴェイ・ニコルズという百貨店で見つけた高級品。800g入りで5ポンド20ペンスである。

(1ポンド139円で計算すると約723円)

さっきのソーセージ入りは約半量の390g入りで75ペンス。セインズベリーのPB商品も420g入りで35ペンスである。

ハーヴェイ・ニコルズのものはそれらの3倍〜7倍という価格であります。

まあ、日本でいえばサバ缶も100円台から700円台まであるから、同じことかも知れない。

 

再びセインズベリーに戻って...これはパスタ缶コーナー。

パスタソース缶ではない。スパゲッティにマカロニ、ラビオリなど、ちゃんと味付けをして調理されたパスタが入っている缶詰である。

これだけ様々な味付けで大量に展開しているのだから、売れているということでありましょう。

でも、僕は知っている。この缶の中に入ったパスタはすっかりふやけ、ふにゃふにゃ食感なのだ。

 

昼食を摂るためにぶらぶらと歩いていくと、工場跡地があった。

いつ閉鎖されたのかは知らぬが、今ではアーティストたちが住み着き、ギャラリーや工房として活用されている。

 

木戸や窓枠は塗り直してきれいにしてある。広場には屋台も出ていて、近所の人が寛ぐスペースにもなっている。

夜になればライブも行われるようだ。

こうして自然と人が集まり、時間を掛けて作り上げられたものには文化がある。

こんなスペースでいつか、缶詰イベントをやりたいと思った。

 

続く!

 

 

 

 

 

 

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加