1月9日、スノーシュー体験会も第4弾。本日のコースは「隠居沼」連日の参加の方もおられますが、まずはその様子をご覧ください。
タイプの違うスノーシューのそれぞれの違いについて説明中~
何はともあれ、準備体操をして本日も元気に出発!
新雪は若干ありますが、足の下に締まった固い雪の感触があり、このあたりはあまり沈んでいません。
さすがに森の中に入ったらいくらか沈み加減ですが、まだまだ・・・
この森の長生きのブナのお話。
ツルアジサイとヤドリギとツタウルシ、キノコも付いています。
まだまだ自信のないスノーシューでの下り。自信のない方には、新雪を踏んで!~と声がかかります。
さすがに安定した下りっぷり。スタッフの田〇さんが腰まで沈んでいますが、皆さんはそれどころではありません。
ただし、いい顔をしています。
斜面を下って、沢を渡ってもうすぐ隠居沼のあたり・・・
参加者の方が木の上を移動中のニホンリスに気が付きました。
オー!走った、走った。あっ!飛んだ!・・・
黙って見ていただけですが、彼(リス)にしてみれば、静かな森にいきなり大勢のヒトが現れ、驚いてしまったのでしょう。ちょろちょろと木の上を走り回り、サワグルミの木から隣のブナに飛び移ってどこかへ行ってしまいました。
その間、私たちはずっと彼を見上げていたのです。迷惑だったでしょうか。
期せずして姿を見せてくれたニホンリスで盛り上がってしまいましたが、静かな「隠居沼」に到着です。
湯気が去年と比べると多いのではないか。という話を聞いていたので、この岸から温度を測ってみようと思っていました。岸に降りて、確かめてみると、いい湯加減!ちょっと熱い。そういえば、今年はここで私たちに驚いてバタバタと飛び立つカモの姿を見ていません。もしかすると、水温が上昇しているのかもしれないと思いました。
そして、歩き出すと一昨年のものと思われるクマ棚に到着。
参加者の皆さんにこれがクマ棚であることの証拠探しをしてもらいました。
「あっ! ありました!」
クマも棲む豊かな森の証明です。
そしてビジターセンター裏の「湯沼」に到着。
さっきの「隠居沼」の水温の話と関連し、ゴーゴーと吹き出す蒸気はいかにもこの沼の水温が高そうに思えます。
たくさんの水蒸気は風に流されて、風下側の木々に付着し凍りつき、やがてはその重さで枝や、幹さえも折ってしまいます。
この場所は私たちの言う「氷った森」を見下ろすビューポイントです。
かつてはここから飛び立つ飛び立つ水鳥の姿もありましたが、気が付いたら何年も見ていません。
さて、体験会の皆さん苦手!とは言いながらも新雪の斜面を、横一列になって駆け下っていただくと、あちこちから歓声が上がりました。
折れた枝、折れた幹の林立する「氷った森」を通り、帰路につきます。
今年はまだ雪が少ないとは言いながら、結構なもんです。
雪が付かないところは地熱のない所、この泥火山の山頂(?)部は熱くないようです。
現在の泥火山は雪のため泥が水分過多のようで、吹き出した泥が扁平に広がっています。
ここも、雪がないと来ることのできない場所。
カメラを向けたらついつい、ポーズです。
ここでも、ついつい。
森の妖精?
などと、楽しみながら。
参加者の方に「隠居沼」の名前の由来をお伝えできなかったことが実は、ずっと引っかかっていました。
古い書き物に、八幡太郎義家が残したと伝わる金無垢の碑を探してこの地に小屋を建て、漁をしながら彷徨い歩いた狂翁がいたことを、あとで思い出しました。もしかすると、「隠居沼」と、この狂翁は関連があるのかもしれないと思いました。
自分なりにこのことに気が付いたら、つかえが取れたような気がしました。
どうでしょう。
あべ
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