viento y sol

過ぎ去りし日々の物語を、そして尾張の国から吹く”風”を・・

遅くなった初詣

2010年01月23日 | Weblog
  

   いつもの年だと神社が静けさを取り戻した七草がゆの頃に
   そろりそろりと初詣に出かけるのだが、
   今年はこれと言った理由もなく行きそびれてしまった。

    このままでは神様に申し訳ないと思い、暖かい日射しの午後に、
    お賽銭を用意して行ってきた。

   縁起物売り場に巫女さんの姿はなく中年の神職が一人で座っていた。
   中ぐらいの熊手をと思ったが、なんとなく言い出し難い雰囲気で
   破魔矢を買って黙って帰ることにした。
   それでも神職は、良くお参りしてくれたとお礼めいた言葉を
   背中に投げかけてくれた。
   
   
    
   

とら・寅・虎

2010年01月16日 | mono'logo
  

   そうか、今年は寅年だったか。
   どこかの老不良がお正月に"久保田の萬寿"の一升瓶を買って
   その経済観念の無さに皆があきれたそうな。

   とは言っても、連中がその酒をほとんど飲み干してしまい
   老不良が口にしたのは僅かだったようだ。
   "虎の子"のヘソクリをはたいて買った酒を皆が美味そうに
   飲んだので、老不良もまぁまぁ満足したのかな。

   今年の老不良は、"トラ・トラ・トラ"我、奇襲に成功せり、
   の如き内緒の企みを持っているようだが、どうなることか
   少々心配だなぁ。         虎の独り言!!
   
   
   
   
   
   

除夜の鐘

2010年01月05日 | Weblog
  

   尾張の大晦日は吹雪に暮れた。
   関ヶ原を抜けてくる風と雪の音が、
   酔った身体と耳に心地よく響くのは
   年の瀬の安堵感から来るものだろうか。

   風の音の中、古寺からかすかな鐘の音が聞こえだすと
   さっきまで喧噪だった周囲も急に押し黙って酒を飲む。

   眠くなったのか一人二人と居なくなり、
   気がつけば今年もまた一人で新年の酒を飲んでいた。
   この一年も風に吹かれて暮らして行こうかと。