viento y sol

過ぎ去りし日々の物語を、そして尾張の国から吹く”風”を・・

パリよりもアンデス

2006年02月28日 | corazo'n
  知人がパリから帰って来たといって、
  たくさんの写真をCD-ROMで届けてくれた。
  どれもこれも美しい写真であったが、
  我が、へそ曲がり感性に合ったものは、

      
       ただ春の夜の夢の如し・・のような風景。

              
               ジャン・ギャバンが現れそうな風景。
  
パリもいいと思うが、元・輪ゴムの行商人にとっては
アンデスやアマゾンのほうが住み心地がよさそうだ。

     
      そんなこんなで2月も終わるが、まぁ・・インカぁ。ヤレヤレ!!

海燕

2006年02月10日 | mono'logo
       

  南新宿に近い古びたビルの二階に酒場・海燕があった。
  カウンターだけの小さな店
  和服姿の凛とした老婦人がオーナー、いつも一人でカウンター内にいた。

   酒はラガーの瓶ビールだけしか置いてなく、
   栓は客が自分で抜き、手酌で飲むのが店の流儀。
   料理は2~3品を盛り合わせた1皿のみ。
   
  客はレントゲン技師長、外科医、私立探偵、芸能プロダクション社長、
  等々が常連で普通のサラリーマンを見かけることはなかった。

  カラオケなどあるわけなく、ギターが一つ壁にかけてあった。
  いつもギターでつぶやくように"早春賦"を弾き語る男がいた。
  夏でも秋でも早春賦を唄う、
  
   春は名のみの風の寒さや・・・
     時にあらずと声もたてず

  いつの日か表舞台に出るのを夢見て、今はまだ時にあらずと
  自身に言い聞かせているかの如く聞こえてならなかった。
  今は老婦人もいなくなり、海燕もない。

2月の格言

2006年02月01日 | mono'logo

      
       (インカの猿??)

  2月の格言:猿も木から落ちれば棒にあたる。

 予備校の女浪人生どもが聞けば、
 "意味わかんな~い"とか"ありえな~い"とか"ビミョー"とか
 云いそうだが、

 これは、人生の荒野を歩いてきた、酸いも甘いも併せ持った、
 トマトのような男達にしか分からぬ奥の深い言葉なのだ。
 まさに、これが「男達のトマト」なのだ。
 
    それにしても、このご時世、むかっ腹の立つことばかり。
    「男達のトマト」ならぬ「男達の大和」なら
       至誠に悖る無かりしか!
       言動に恥ずる無かりしか!
    と一喝している事だろうに。

 なにをウダウダ云ってるのか? あぁ、そうそう、
 木から落ちて挫折しても、地上の別世界で”希望”という棒に当たる事がある。
 ポジティブにやって行こうということ。

 なになに、老不良のやせ我慢?
 やせ我慢こそ男の美学ぞ! ご同輩。 ヤレヤレ