アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

風刺画を隠しました

2006年02月16日 21時17分33秒 | イスラーム
 Jyllands-Posten(ユランズ・ポステン紙)の記事で、ユランズ・ポステン紙に掲載された風刺画のうち、預言者が爆弾をターバンに巻き込んでいるものを、画像として記事中で晒しておいたのですが、知人からの注意があって、とりあえず、晒すのはやめました。(でもクリックすると出てきます。) 私自身は、ああいった風刺画を新聞なんかに掲載することには反対の立場ですが、画像を晒すことで誤解を招き、例えばサウジアラビアからこのブログにブロックを掛けられたりしたら、やっぱり悲しいですから。

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17 コメント

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Unknown (アリーマ)
2006-02-17 00:18:06
確かに信徒の方の気持ちもあるでしょうし、それが賢明かもしれませんね。サウジ政府がそんなアクションを起こしているのですか? harukoさんのような方であれば、いろいろ不都合もありますでしょうね。



私自身は、別に西欧世界に同調するわけではないけれど、『表現の自由』という部分に関してはある程度理を認めるものです。とりあえず、ここまで大きく国際問題化している以上、実物を見ないことにはなんともいえませんし。



本日発売のクリエ・ジャポンにくしくも特集が出ていました。各国の論調が出ていますが、やはり画自体は掲載されていませんでした。

サウジの反応 (haruko)
2006-02-17 13:02:56
> サウジ政府がそんなアクションを起こしているのですか?



 サウジ在住の知人によると、反イスラーム的なサイト(日本語であっても)はブロックされ、サウジ国内から閲覧できなくなってしまうのだそうです。実際、アラビア語のニュース関連のブログやコーランを題材としたブログが、サウジから見えなくなってしまったとのこと。もちろん双方とも日本語で、かつ反イスラーム的な表現はまったくないものですが、予防的にはねられてしまったようです。
Unknown (アリーマ)
2006-02-17 20:16:32
そうなんですか・・・確かに、あの国ならそれができるとは思いますが。

エジプトもそうですが、対海外は問題外でも、イスラーム諸国の一部の国内諜報は相当なハイレベル、と聞いたことがあります。



ハルコ先生、こんばんは! (まめ男)
2006-02-17 20:18:36
ロックされてしまうなんて、そんな事があるんですね。国が違うと何もかも違いますね。正直ビックリですけど、お互いに違いを受け入れリスペクトする事が大事ですよね?
憲法学の立場から見て (むじな)
2006-02-18 02:57:32
>『表現の自由』という部分に関してはある程度理を認めるものです。



いちおう憲法学専攻から一言。

表現の自由には、「他人の権利を侵害しないこと」という前提条件があります。



今回の件については、明らかにムスリムの感情を害している(ムスリムが至高のものを尊重する権利を侵害している)わけですから、これについて「表現の自由」を主張するのは、自由とは何たるものなのか理解していないタワゴトです。



もし他人の権利や感情を侵害する自由が認められるなら、ホロコーストやナチスを賛美しても、殺人やテロを煽動してもOKだということになりますからね。



ホロコースト否定論は取り締まっておいて、イスラームの信仰を踏みにじってもいいという感覚が西欧にあるとしたら、それは、オリエンタリズム(BYサイード)の典型というべきで、西欧に根強いイスラーム蔑視が今回の騒動で顕在化したということだと思います。



しかも私があきれたのが、ユランズポステンという右翼新聞ならまだしも、ルモンドやリベラシオンなどの左翼新聞までが「表現の自由」の名の下にイスラームへの侮辱を行ったことです。



この問題については、拙ブログでも論じましたので、ご参考までに

http://blog.goo.ne.jp/mujinatw/e/853e9ff321587f3f79722499394d69e2



>正直ビックリですけど、お互いに違いを受け入れリスペクトする事が大事ですよね?



欧州では、ホロコースト否定、ナチス賛美の発言は、言論だけでも逮捕されますし、そんなサイトは閉鎖させられます。

実際に12枚とも見たら、激怒するよ (むじな)
2006-02-18 03:09:38
くだんの漫画ですが、12枚ともすべて見た感想からいえば、腹ただしいの一言です。

あれでは、大使館が焼き討ちにあっても仕方がないと思う。

イスラームへの偏見と蔑視、それがイスラーム世界を侵略してきた西欧人によって再生産されているんですから、帝国主義侵略の被害者の側だったイスラーム圏がこれまで積もり積もった怒りをぶつけてもおかしくないでしょう。



世界のメディア情報は、いまだに欧米一極支配で、イスラーム圏の声や見方がそのまま伝えられることはないことも考慮する必要があります。



もしこの問題を「表現の自由」などと考えている人がいるなら、エドワード・サイードの一連の著作、および自由権の発展史についての基本書をお読みになることをお勧めします。



他人の権利を侵害しておいて「これは自由だ」というのは、無差別殺人犯の論理と同じですから。
なるほど!! (マメ)
2006-02-18 09:46:58
表現の自由や言論の自由は、ある一定の制約のもとにある権利ですね。前回の書き込みで、自分の意図する事と違う意味の言葉を使ってしまいました。真意は「お互いに違いを受け入れ、理解しようと努力する事」これは単なる理想論なんですかね?
お詫びと釈明 (アリーマ)
2006-02-18 13:41:23
どうもワタシが『表現の自由』云々と書いたせいで、論議が起きてる感じですね。すみません。



短いコメントなので言葉が足りませんでしたが、問題にしたのは「あの風刺画」自体の是非ではなくて、風刺や批判の類をすべて否定してしまうことです。あの風刺画は、本来掲載された体裁を考えても問題外です。言葉が足らず失礼しました。

自由は責任や常識と表裏一体のものですし、万一逸脱した場合は興味本位でなくきちんと謝罪をするなり有識者が解説をするなり、ということがあるべきです。だから、今回のデンマークのマスコミの反応は大変低レベルです。

ただし、サウジなどがサイトにブロックをかけたり、風刺画の作者の首に懸賞金がついたり、イスラーム圏外で感情論からイスラームを否定的に論じることのタブー感が出るとしたら、それは問題です。たとえば無知に基づく間違った発言があったとしても、それを別の方向から訂正することで議論に発展性が生まれ、正しい理解に至ることもあると思うからです。

欧米でのホロコースト問題などについても(最近かなり問題化していますが)、発言するほうの非常識さもさることながら、発言自体を国の力で封じ込めることには賛同しかねます。



尚、私のコメントへの個別の反論は、今後はできれば私のブログのほうにお願いいたします。あけたら猫の顔が出てきたりするのんきなブログではありますが、建設的なご意見は歓迎いたしますし、参考になるものはブログ本体で紹介させていただきますし、ご紹介いただいた書籍などはできる限り目を通してお勉強させていただきます。



中東の人は欧米をよく知っている、問題は欧米側が中東に無知なこと (むじな)
2006-02-18 21:39:06
>真意は「お互いに違いを受け入れ、理解しようと努力する事」これは単なる理想論なんですかね?



中東やイスラームの側は、欧米やキリスト教のことをかなり正確に理解していますよ。中東にもキリスト教徒はたくさんいますし、中東やその他イスラーム世界の多くは欧米帝国主義に支配され、いまだに英仏語が流暢な人が多いわけですからね。



今回の問題は、欧米のキリスト教徒が、一方的にイスラームに偏見を抱き、バカにしていることが問題なのです。



相互理解の欠如ではなく、欧米側に一方的に問題があると思います。



中東の人たちは、日本人など比べ物にならないくらい、欧米の情報に触れていますよ。彼らが欧米に無知だから騒いでいると思っているとしたら、それこそ中東の人たちに対する日本人の無知の表れといえるでしょうね。
中東の人は欧米をよく知っている、問題は欧米側が中東に無知なこと (むじな)
2006-02-18 21:39:19
>真意は「お互いに違いを受け入れ、理解しようと努力する事」これは単なる理想論なんですかね?



中東やイスラームの側は、欧米やキリスト教のことをかなり正確に理解していますよ。中東にもキリスト教徒はたくさんいますし、中東やその他イスラーム世界の多くは欧米帝国主義に支配され、いまだに英仏語が流暢な人が多いわけですからね。



今回の問題は、欧米のキリスト教徒が、一方的にイスラームに偏見を抱き、バカにしていることが問題なのです。



相互理解の欠如ではなく、欧米側に一方的に問題があると思います。



中東の人たちは、日本人など比べ物にならないくらい、欧米の情報に触れていますよ。彼らが欧米に無知だから騒いでいると思っているとしたら、それこそ中東の人たちに対する日本人の無知の表れといえるでしょうね。

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