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ヨシュア記20章  彼に場所を与える

2022年04月22日 06時51分44秒 | ヨシュア記
ヨシュア記20章 逃れの町
1.逃れの町:疑わしきは罰せず
カナン占領後の領土分配についての記載は、19章で終了です。20-21章は、この約束の地の一部に特別な場所を設ける、つまり「逃れの町」について指定するものです。これはすでに民数記35:9-15や、申命記4:41-43、19:1-10にも述べられていますが、ここで具体的にヨルダン川の東側に3つ、西側に3つが指定されました(7、8節)。
その目的は、意図せずに、誤って人を打ち殺してしまった場合、殺人者がそこに逃げ込むことができるように、するためでした。つまり不用意な敵討ちから、殺人者を守るため、疑わしきは罰せずというわけです。彼は公正な裁きを受ける必要があったのです。
2.大祭司が死ぬまで
 興味深いのは、彼は大祭司が死ぬまでその町に住むことが許されたことです。疑わしきは罰せずといえども、疑いが残ることはあるものでしょう。しかし、人は、事実関係をもって公正に取り扱われなくてはならないのであり、大祭司は自らの裁決に最期まで責任を持つということでしょう。
 となれば、この箇所を、イエス・キリストの予表と受け止めて読むならば、ここは、大いなる助けであり、また、支えです。というのも、人は皆、イエス・キリストに、罪の赦しの宣告を受けて、神の御国、いわば逃れの町に住むことが許されます。しかし、その罪の赦しは、その人の罪を大目に見るというものではなく、ただ、神のあわれみによる情状酌量的なものです。けれども、果たして神は、それをどこまで有効とされるのか。ここに、大祭司が死ぬまで、という原則を適用するとしたら、私たちの罪の赦しを宣告するのは、キリストですから、キリストが死ぬまでです。しかもキリストは神であり、永遠に死ぬことがないのですから、それは、永遠に有効だ、ということになるでしょう。こうしてキリストの十字架にある罪の赦しは、永遠のもの、決して取り去られることのないもの、と確信を持つこともできるのです。
3.永遠の逃れの町
 今日、キリスト教会にはキリストによって定められた聖餐式というものがあります。それは、パンとぶどう酒を分かち合う、大切な礼典ですが、そこで私たちが教えられているのは、「主が来られるまで、主の死を告げ知らせる(1コリント11:25)」ことです。つまり、復活の主が再臨される、再びこの地上に戻ってこられるという信仰がキリスト者にはありますが、その時まで、主の死、主の十字架の犠牲によってすべての人は救いに定められていることを告げ知らせる、ことです。ですから、聖餐式を受けるたびに、自分の罪の赦しは完全であり、また、それが自分だけではない、自分の隣人の全ての人に適用されうるものであることを覚え、祈ることが大切になります。
 人は歳をとればとる程に、自分の不完全さや自分が罪深い者であることがわかるものでしょう。そこで良心を咎められることがあっても、聖餐を受けるたびに、そのような自分を神が哀れみ、この世においては、見捨てることなく最期までともに歩んでくださり、あの世においては、永遠の御国に住まわせてくださることを覚えるわけです。それは、決して取り去られることのない永遠の祝福としてある。この恵みを自分だけのものとしていてはならないのでしょう。故意の罪は赦されないけれども、過失は赦される。これは聖書の大原則です。けれども事はそれほど単純ではありません。故意か過失かわからない、まぜこぜの罪意識に駆られる人生というものはあるものでしょう。過ち多き人間に、神が用意される、永遠の逃れの場所、それがイエス・キリストです。素直にイエス・キリストのもとに駆け込み、イエス・キリストに守られた人生を歩みたいものです。では今日もよき一日となるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に、昨日のクイズです。約束の地において、レビ族と同じように割り当ての地を持たず、ユダ部族の所有地に散らされた部族は何部族でしょうか?答えはシメオンでした。では、今日の聖書クイズを一つ、次の部族の内、逃れの町をその割り当ての地に持たなかった部族はどれでしょうか?①ユダ族、②ガド族、③ダン族、では今日もよき一日となるように祈ります。

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