半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

立川春吾さんのことなど・・・

2016年11月29日 12時50分30秒 | よもやま話

こんにちは、半次郎です。

先日、高校の同窓会(同級会)で立川春吾さんのお母さんにお会いしました。
春吾さんの母親と半次郎とは同級生なのです。

その席で、春吾さんが落語家を廃業され、TV番組のライターに転身されたと伺いました。
春吾さん(もう“春吾”ではなくなっていますが、ここでは未だこう呼ばせて頂きます)は、『今最もチケットが取りにくい噺家』と言われている立川談春師匠に弟子入りし、立川春太を名乗り、入門して5年目で二つ目に昇進し、春吾と改名しました。

半次郎の大好きな故立川談志家元の孫弟子にあたるだけに、とても期待したのですが、何とも残念な結果になってしまいました。

春吾さんのお母さんからは廃業に至った理由などを伺いましたが、半次郎、お酒を飲んで酩酊していたこともあり、記憶が定かではないだけに、こに書くのは控えようと思います。

確かに、噺家家業は楽ではないと思いますが、せっかく師匠(自分の師匠や他所の流派の師匠)から教わって、あるいは自分で作った新作など、練りに練って身に着けた噺を捨て去るのは、さぞ辛かったことと思います。

二つ目ともなれば、虫けら同然の辛い前座から、やっと人間になったところです。
二つ目に昇進したのが2012年の6月ですから、4年が過ぎたところで、すっかり真打を目指して頑張っているものと思っていましたが・・・。

TV番組にも出演し、端正な顔立ちに半次郎の夢を投影して殊更に期待していたのですが、ねェ。

残念でなりません。

実は半次郎、数年前に発売された本ですが、立川談幸師匠が書いた著書を2冊(「談志狂時代」「談志狂時代Ⅱ」)、図書館で借りて読んでいるところなんです。

 

談幸師匠は立川談志唯一の内弟子となって修行を積んだ噺家で、現在は立川流を脱退し、落語芸術協会の準会員として寄席に出演されています。

この本を読んで、半次郎が憧れた立川談志という噺家の最も良い時期に、一番近くで接することが出来た談幸師匠が羨ましく思えて、その昔、寄席の世界に抱いていた憧れ心を思い出しては、懐かしんでいたところだったのです。
気難しい談志師匠ですから、弟子は皆さん大変な苦労をされたようですが、内弟子となると師匠と寝食を共にする訳で、さらに大変であろうことは容易に想像がつきます。
そんな特殊な寄席芸人の世界が垣間見えて、とても新鮮な気持ちで読むことが出来ました。

立川春吾さんには、将来の数少ない名人・上手になって、ぜひ名を残して貰いたかったのです。
半次郎が踏み出すことが出来なかった芸人への道を、歩き始めたことへの羨望と、自分の同級生の息子であると言う親近感から、いつしか自分を重ね合わせていたのです。

今回の件は、半次郎の夢が潰えてしまったかのような気がして、非常に辛いです。

先代桂文楽、古今亭志ん生、先代三遊亭金馬、先々代春風亭柳橋、三代目桂三木助、そして昭和の名人三遊亭圓生、初の人間国宝先代柳家小さん、そして四天王の立川談志、古今亭志ん朝、先代三遊亭圓楽、春風亭柳朝、橘家圓蔵・・・などなど。
その名人・上手から今の若手に脈々と流れる話芸が、この先も、ずっと続いていってくれることを、一落語ファンとして、願わずにはいられません。

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1 Comments

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ナツノカモ低温劇団 (okadavinci)
2019-06-24 02:55:27
立川春吾さん生きてるの確認しました。面白かったですよ。

ナツノカモ@6/23ていおん!!!
@natsunokamo
書いたり、演じたり。//作家。舞台脚本。演出。構成作家。ゲームシナリオ。コント。創作落語。作詞。ナレーション。俳優。ひとり芝居。//6/23ていおん。7/12LL教室。8/24京都公演。8/30〜9/1アンソロ2。11/15インコさんナツノカモ二人会。
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誕生日: 1983年12月3日
2015年7月からTwitterを利用しています

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