しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

GW関東ジグザグ紀行(5)今日はぐんまDE鉄道三昧(上信電鉄とSLみなかみ号)

2013-07-15 14:31:22 | 中小私鉄

2013年5月6日(月)振替休日

今回の旅行の目的の一つに、関東に残る未乗車私鉄を可能な限り乗車し、国内全営業鉄道完Img_6512乗に一歩でも進めるという項目がありました。むろんメインのイベントの合間にですが。第一日目で予定の<つくばエクスプレス>58.3kmという大物を乗り損ねた事は私としては大げさです が痛恨の痛みなのです。そこで、多少強引ですが今回の旅行日程に別の私鉄乗車を挿入します。都合のいい事?に昨夜の宿は高崎駅まで歩いて行けます。本日のスタートは上信電鉄下り一番電車の乗車から始めます。AM5:52高崎を出た電車は、激しく揺れながら進路を西に向けます。結構古い駅舎が残っており、Img_6516有人駅も多そうです。高崎側は新興住宅地を走っていましたが、すぐに静かな田園風景に変わり、気が付けば河岸段丘の上を走っています。終点が近づくと木々の間を縫うように走ります。短い間に車窓がめまぐるしく変わります。次が終点下仁田とのアナウンスがあり、そのあと線路の分岐があり、電車は停車します。私はここが終点下仁田かと思い降りようとしましたがホームがありません。戸惑っていると前方から対向列車がやってきました。ここは信号所だったのです。
 この鉄道、短い距離の割に3ヵ所も信号所があります。おかで中小私鉄では破格の30往復(
途中駅止まり含む平成16年10月16日改正以降)という本数が走っています。その上毎週金曜日には、一杯帰りのお父さんの為に終着0時過ぎの臨時列車も運行しているとのポスターが車内に掲示されています。終電時間は都会並みです。けれど運賃は典型的なローカル私鉄水準(33.7km 高崎→下仁田 片道1080円)で少々お財布に厳しいものがあります。会社側としても利便性を確保したうえで、利用者にも負担を求めているのでしょうが、輸送人員が30年間(500万人1980年→220万人2010年)半減以下の水準になってしまいました。鉄道を取り巻く状況が激変してしまったのでしょう。

Img_6538 Img_6519 信号所を出て間もなく下仁田駅に到着します。線路は山があってこれ以上進めませんというImg_6523 Img_6553 ロケーションです。会社設立時には、この山を越えて信州とつなげるという壮大な構想だったのでしょうが、夢に終わってしまいました。平成になっても暫くは、デキによる貨物輸送を続けていた関係で構内は広く、古き良き日の鉄道情景が残されています。折り返し電車が出るまで、付近を散策します。武骨な黒貨車テム1が片すみで朽ちようとしています。出来る事なら手入れしていただき、デキに牽かせて欲しいと思います。折り返し電車で高崎へ戻ります。早起きは辛いものがありますが、昨日のグリーンラインと今日の上信電鉄乗車で私鉄完乗に少しだけ近づきました。ホテルはまだチェックアウトしていないので、そのまま戻って朝食を食べていきます。

ホテルを出て、今日の第一目的であるC61-20牽引のSLみなかみ号撮影にチャレンジします。まずは先行する電車で高崎から一駅先の高崎問屋町駅で下車しホーム先端から狙います。見通しの良い直線区間を列車は快走していきます。なにぶん市街地ですので背景がうるさいのは仕方ありませんし、近隣への配慮で煙は抑え目です。けれど、幹線用機関車は迫力充分です。

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次回はさらなる迫力を求め北に移動します。途中駅で長時間停車しているSLみなかみ号を追い越し、上越線岩本駅で下車します。ここまで来ると山も深くなり、ロケーションとしては高崎問屋町駅と雲泥の差です。期待できそうです。載ってきた電車から複数の同業者が降り立ちます。みんな同じ方向。線路に沿って南へ走ります。長い直線区間が遠くまで見渡せる絶好のポイントです。有名撮影地ですので、多くの先客のカメラマンが線路沿いに適当な間隔を開けて列車を待ちうけています。私も先客の邪魔にならない様に線路際でカメラを構えます。やがて、高崎問屋町駅の時と違って、思いっきり汽笛とドラフト音を山峡に響かせ、黒い煙を車体に巻きつけながら、ゆるい坂を駆け抜けていきます。ここぞとばかりシャッターを切り続けます。目の前を大きな黒い鉄の塊が通り過ぎ、煙だけをのこし、終点水上を目指して去っていきます。ここでの撮影で、昨日の真岡鉄道での不完全燃焼感を払拭出来ました。行き当たりばったりではありましたが、私のSL撮影ミッションは終了です。

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