淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 平成最後の読本 「窓」 「七つの会議」 「天下り酒場」 「すぐ死ぬんだから」

2019-04-30 17:34:48 | 棚の上の本

すんません
平成が終わろうとしておる日に
読みためておった本ば今日の内に書き留めておこうと思い
4冊まとめてブログにあげます。


「窓」 乃南アサ

かなり前の本です。
新装版と言うことやけん読んでみたとです。
高校三年生の麻里子は聴覚障害者です。
彼女はある事件の容疑者になった自分と同じ障害ばもった同じ年の少年に出会うとです。
ばってん何故か少年は麻里子ば避けるとです ・・・

すんません物語に入り込めんやったです。

「七つの会議」  池井戸 潤

利害のために企業としての倫理観ば捨てるのか・・・
その決断のための人間模様が七つの会議で繰り広げられるとです。

良かったです、さすがに池井戸作品でした。


「天下り酒場」 原 宏一

原さんの「床下仙人」ば読まれた方なら
もう説明は要らんです、だけん笑えます"(-""-)"。

6編の短編集です
最後の解説では何と書店員さんが熱く原さんの本ば語るとです。

登場人物たちのクセの強さで圧倒される本でした。
面白かったです。



「すぐ死ぬんだから」 内館 牧子

最後の一冊は正真正銘、平成最後の4月30日の今読み終えた本です。
しかも身につまされるタイトルの本で終わるとは・・・・・。

お話は
毎日、お洒落ば楽しみ心身共に老け込む事ば許さない
78歳の忍ハナさんのパワーあふれる物語です。
我が強く妥協ば許さんハナさんの同世代に向けて放つ
毒舌が
何故かオイには伝わって来て心地良かったとです。

ナチュラルにとか自然が一番とかすぐ言うばってん
それは諦めて楽になろうとするための言い訳ばい

年だからと言うな!!人間 見た目が一番だ
なのに何で全員同じ服装だ!(表紙参照)"(-""-)"

まぁこんな感じのハナさんが
最後には老いば認める日は来るとじゃろばってん

ラストは なるほど そう来たかと
ハナさんに拍手ば送りながら平成最後の本を閉じさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 


読 「バッドブラッド」 山本 甲士

2019-04-30 07:11:36 | 棚の上の本

かなり前の本です。
除籍本です。
山本さんの本やったけん
こりゃラッキー ばいと思って持ち帰って来たとばってん
忘れておったとです"(-""-)"

 

内容紹介 読メより

オリンピック代表候補のマラソン選手が殺害された。
怨恨か罠か。栄光と誇りの陰でうごめくものは?
事件を巡ってフリーライターと元女子プロレスラーが謎を追い始める。
巧みなトリックで描くミステリー。

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やっぱ面白かったです。
舞台は佐賀やったともあるとばってん。
何となく物語の場所はどこでもよかった気がしたとです
佐賀弁まるで出てこんし・・・(笑)。

まぁマラソン選手のお話は珍しかったし
元女子プロレスラーも好きなキャラやったです。


読 「朽ちないサクラ」 柚木 裕子

2019-04-16 11:09:14 | 棚の上の本

あらすじ 読メより

米崎県警平井中央署生活安全課が被害届の受理を引き延ばし
慰安旅行に出かけた末に、ストーカー殺人を未然に防げなかったと、新聞にスクープされた。
県警広報広聴課で働いて4年、森口泉は、嫌な予感が頭から離れない。
親友の新聞記者、千佳が漏らしたのか? 「お願い、信じて」そして、千佳は殺された。
県警広報課事務の私に、何ができる? 大藪春彦賞作家、異色の警察小説。

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警察内部の複雑な関係性が事件に絡んでいることは
読んでおってすぐに分かってきます。
サクラと言えば公安やけん"(-""-)"。

話は変わるばってん
東日本大震災でお父さんば亡くされた柚月裕子さんが
先月、NHKのドキュメンタリー番組に出演されておりました。
地元で語る被災に遭われた家族への思いは、さすがと言うたら語弊があるかも知れんばってん
心に伝わってくる言葉でした。

 


読 「リボルバー・リリー」 長浦 京

2019-04-12 14:18:50 | 棚の上の本

 

物語の舞台は関東大震災後の東京です。

陸軍の不明資金の在処のカギば殺害された父から託された少年「慎太」は
若き美貌の諜報員「小曾根百合」20歳に出会うとです。

その日から二人は帝国陸軍、暴力団、政府からの逃亡が始まるとです。
市街地での壮絶なる拳銃戦はあまりにも人が死に過ぎるガンアクションばってん
たった二人で国家権力に立ち向かう姿は
月村了衛さんの作品「土獏の花」やら「ガンルージュ」ば彷彿させて
分厚い本やったばってん久しぶりに夢中になって読んだとです。

リボルバー・リリーと言われ恐れられておる女殺し屋「小曾根百合」
オイはこげなキャラクターはガバイ好いとるとです!(^^)!

 


 

 

 

 


 


読 「あきない世傳金と銀 6 本流篇」 高田 郁

2019-04-11 07:36:10 | 棚の上の本

 

前作では天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主「智蔵」の女房になって
やっと幸せになった「幸」ばってん
ページば開いたらい智蔵が亡くなっていたとです。

悲しみに暮れる幸ばってん
夫、智蔵と交わした江戸出店への夢ば果たすべく
新たなあきないへの道ば進むとです。

この作品で 6作目ばってん
毎回、次作がガバイ楽しみになるとです。

そんでもいつか終わる日が来るのかとかと思うと淋しくなるとです"(-""-)"。

 


読 「ホイッスル」 藤岡 陽子

2019-04-10 07:18:56 | 棚の上の本

 

ざっと言うなら熟年離婚のお話やったです。

真面目で堅物の旦那が定年後、性悪女の和恵に騙されて財産ば盗られて
そいでも女と離れられんで66歳の奥さんと離婚ばしたとです。

読んでおって、この和恵の悪行にガバイ憎たらしくなってきて
和恵の悲惨な結末ばっかい願っておりました"(-""-)"。

まぁ最後に旦那は見知らぬ場所でひとり淋しく亡くなり
普通の主婦だった聡子は新たな道ば力強く生きていくとばってん
男のアホさと女の強さばつくづく実感したお話やったです(笑)。

藤岡さんの本は二冊目ばってん
最初の「手のひらの音符」がオイには好みやったです。

 


読 「授賞式に間に合えば」 赤川 次郎

2019-04-09 07:36:05 | 棚の上の本

作家生活35年の小説家「竜ケ崎」は念願の文学賞に選ばれたばってん
授賞式の日に事件に巻き込まれたとです。

偶然が重なって拳銃ば持った殺人犯と
新米女性編集者「あかり」のムチャクチャの運転で
授賞式会場に向かうとばってん・・・・・・。


ハラハラドキドキ ドタバタユーモア小説
オイはガバイ好きです。

さすがに赤川先生
かなり前の作品ばってん
個性豊か過ぎる登場人物が今でも新鮮です!(^^)!

 



 

 


読 「廃墟ラブ 閉店屋五郎2」 「星をつける女」 原 宏一

2019-04-07 07:58:30 | 棚の上の本

久しぶりに原さんの本ば2冊続けて読んだとです。
やっぱ、和みますなぁ(^^)!

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内容(「BOOK」データベースより)

廃業する店を訪ねて、一人娘と東奔西走。
そこで出会った3人のワケアリ女たち。惚れて、助けて、袖にされ―。それでも五郎は人を信じる!

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人が良過ぎておせっかいの五郎が

買取り先で出会う人間模様ば楽しんで下さい(笑)。

 

 

内容紹介  読メより

世界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。
会社を辞めて独立し、シングルマザーとして働く彼
 先輩で相棒の真山幸太郎と、人気店の覆面調査を開始する。
絶対的な味覚と調査能力で、彼女がつける「星」の数は……?

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飲食小説なら原さんです。
うまい料理は心が楽しくなるとです。

そいにしても、オイは料理に星ばつける人間の匿名性が
気に要らんとです。
自分が評価されるとはイヤとじゃろか?

 


読 「あなたが愛した記憶」 誉田 哲也

2019-04-06 07:52:31 | 棚の上の本


物語は
死んだ人間の人格が人の心から心に移り変わるお話しです。

ある日、一人で探偵ばしとる曽根崎の興信所に見知らぬ女子高生が訪ねて来て
「私はあなたの娘です」と言うたとです。
だけん、ある人物ば探してくれと頼むとです、しかも無料で・・・・。

最初、曾根崎は信じられとばってん断る事ができんかったとです
何故か昔、愛しながら突然自分の前から消えた恋人の姿が蘇ったとです。
ばってん、娘の探しとる人物がとんでもない事件にからんでいたとは・・・・。

題名と作家さんで選んだばってんホラーサスペンス恋愛小説やった。

オイはやっぱ誉田さんなら「武士道シリーズ」が好いとるです"(-""-)"。


読 「狂人失格」 中村うさぎ

2019-04-04 07:21:49 | 棚の上の本

 

除籍本です。
年数は9年位経っておるばってん
まるで新刊のようにきれいかとです。
何で除籍になったのかいなと思いながら読み始めたとです。

初めて読む作家さんばってん
面白かったとです。
作家自身の事ば書いておるけん「本人本」と表紙の右上にチャンと書かれております「"(-""-)"

ほぼ事実の物語は

「優花ひらり」は自身のブログに昔は大学のマドンナと言われ
今は小説家になるための日々ば送っておるとばってん
妄想と自己陶酔の文言がネットで罵倒され話題になっておるとです。

作者はそげな優花ひらりを本当に小説家デビューさせてあげようと
優花ひらりに接触してしまったとです・・・・。

あぁ そいにしても何で作者はそげな事ばしてしまったのか?
結局、中村うさぎさんは「優花ひらり」から名誉棄損で訴えられて
裁判に負けて作者が100万円出版社が100万円支払ったとです。

どっちが被害者か分からんばってん
もしこれが除籍本になった理由のひとつじゃ無か事ば願うとです。
まぁそいでも除籍になったおかげでこの本に出合えて良かったです(笑)。

裁判の事ばっかい書いたばってん
小説家「中村うさぎ」さんが自由奔放な生きざままばさらけ出し
女の本質ばえぐり出す姿には圧倒されてしもうたとです。

最後に優花ひらりさんのブログのURLば張り付けたかばってん
やめときます。

ばってん興味のあるならご自身で「中村うさぎ裁判」で探して下さい!(^^)!