EMクラブ「GX湘南」のホームブログ

EMによる健康管理、有機栽培、住環境改善や河川浄化、等の体験を共有化しています。

「微生物の農業利用と環境保全」(比嘉照夫著)は農業バイブル

2013年11月03日 | EM

 EM(有用微生物群)は1981年に発見されたのですが、それから10年経過した1991年に出版された本が「微生物の農業利用と環境保全」です。EMは農業利用目的で開発改良されて来た経緯がありますから、EMの農業利用に関する記述は実に分かり易い。
 しかし、本の中では一言もEMと言う言葉は出て来ないが、意図的に何らかの理由で控えたのだろうか。比嘉教授は微生物の機能から見た「土壌の分類」として、
 1)腐敗型
 2)浄菌型
 3)発酵型
 4)合成型
を上げ、3)と4)の組み合わさった土壌が最適と結ぶ。意味するところ、乳酸菌や酵母菌などの発酵微生物が優占していて、腐敗菌であるフザリウムが極めて少ない土壌で、しかも、光合成細菌や藻菌類、窒素固定菌などの合成型微生物が優占する土壌が最高、となる。
 このような土壌は少量の有機物施用でも土壌は肥沃化し、浄菌型とも連動する場合も多く、正に理想的な土壌となるそうです。そうは言っても、夢のような理想的な土壌は一朝一夕には出来ないが、継続的なEM活性液散布があれば数年で可能。
 我々のグループ報告でも化学肥料や窒素分の多い肥料の施用は、間違いなく「根焼け」を発生させ、植物を衰弱させ、腐敗型土壌にしてしまっている家庭菜園家は実に多いようです。こんな状態の土壌では病害虫の発生も多く、土壌の臭いからして腐敗型と分かる。来年の春野菜用にEMボカシ肥料を仕込んだ方も多いと思いますが、鶏糞などのC/N比の低い肥料との共用は避けるようにし、EM活性液10倍液を多めに土壌散布する事を勧めます。


最新の画像もっと見る