持続可能な国づくりを考える会

経済・福祉・環境の相互促進関係を!

連載:持続可能な国づくりの条件 1

2014年08月29日 | 総合

 運営委員長の岡野です。申し訳ないのですが個人的な事情と心情のため、長らく記事を休んでいましたが、ここのところの異常気象などもあって、もう一度、エコロジカルに持続可能な国づくり、世界づくりの必要性と可能性について、言うべき・言える基本的なことだけでも言っておこうという気になってきました。

 そこで、これから会の学習会で行なった「持続可能な国づくりの条件――四象限で読み解くスウェーデン・ブータンモデル」(2013年1月13日)という講義の文字起こしを増補・修正した記事を何回かに分けて連載していくことにしました。

  はじめに

 運営委員長の岡野です。おめでとうございます。

 とはいっても、去年の選挙から気分があまりおめでたくないというか、実を言うとその前からずっと気分がおめでたくなく、「日本も世界もこのままいくとどこへ行ってしまうのだろう」というか、どこへというよりは「崩壊に向かうだろうな」というシミュレーションをしながら、なんとかそうではない方向に、まずは国からそしてやがては世界を向けていきたい、と思い続けてきました。

 ですから、最終的な目標は、「人間と自然との調和が保たれて今後も人間文明が持続していくこと」つまり「エコロジカルに持続可能な世界をつくる」ということですが、とにかくまず自分たちの国からということで、「エコロジカルに持続可能な国づくり」はどうしたらできるのかということを、会を始めてから六年ぐらいになるでしょうか、ずっと一緒に学んだり、その他の活動をしてきました。

 今日は、実際に持続可能な国づくりを非常に意図的・計画的にやっていて、徐々に実現に近づいている事例として、先進国モデル・スウェーデン――私たちは最初から「先進国のこれから先はやはりスウェーデン・北欧モデルだろう」ということでスタートしましたので、そこは変わらないのですが――と、最近、ブータンが非常に好印象で迎えられているので、少し勉強してみますと、非常に賢明にいわば「開発途上国型の持続可能な国づくり」を行なっていて、「これはうまくいくのではないか」と予想―期待していますが、その両方について、なぜスウェーデンはできるのか、なぜブータンはできるのか、ポイントの話をしていきたいと思います。

 そこからちょうど鏡のように、なぜ日本はできないのかということが見えてくることになると思いますが、今日は、主になぜスウェーデン、ブータンはできるのかについてお話しするつもりです。とはいっても、脱線して「だから日本はできない」という話まで行くかもしれませんし、終わった後、みなさんとの話し合いの中で、そういうこともご一緒に考えていければと思っています。

 



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