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NPO法人 地球と未来の環境基金

このたびは「緑のgoo」検索サービスを通じて、弊団体にご寄付を頂き、誠にありがとうございまし た。私たち地球と未来の環境基金(EFF)は、市民と企業、行政、学校など様々なセクターが協力して実践的な森林保護活動ができる場作りを行っている団体です。具体的には国内での森林整備活動、海外の森林保護活動、バガス(サトウキビ残渣)の商品普及による森林資源の消費抑制、そして全国の環境保護団体の活動の活性化支援という4つの事業により、多面的に森林を守る取り組みを行っています。皆様から頂戴致しましたご支援は、これらの事業のうち、国内での森林整備活動の費用として有効に活用させていただきました。

 

「広島県・竹原市での植林活動」活動実施日:2011年3月13日


東北地方太平洋沖地震発生直後の 3 月 13 日(日)、 EFF では予定していた広島・竹原市での植林活動を実施しました。2004年にスタートしたこの地域での植林活動は現地にすっかり定着し、毎年、企業や学校の生徒さんなど200人~300人のご参加をいただく大きな活動へと成長しています。この日はまだ震災直後の混乱が続いている時でしたが、広島(竹原市)での活動は、「土砂崩れなどの災害防止のための植林」という趣旨で実施していたこともあり、実行委員会では「今後どの地域でも起こりうる地震・災害に備えるための、重要かつ必要な活動である」と判断し、予定通り実施しようということになりました。

植樹当日は雲ひとつない快晴に恵まれ、集まった 197 名の参加者は、まず開会式に先立ち今回の地震により被災された方々へ 1 分間の黙祷を捧げました。

私たちが植林を行っている場所は、1994年8月に発生した山火事によって、約380ヘクタール(東京ドーム300個分)が焼けてしまった場所です。雨の少ない瀬戸内地方の広島と岡山は、山火事発生率全国1位と2位を占めています。花崗岩で急勾配の山肌は所々岩盤が露出しており、砂状の土にはなかなか苗木が活着しないこともあり、植林の場所には稲ワラを段々に積み上げる『積苗工』を取り入れるなど工夫をこらしています。

今回も地元の芸南森林組合の協力により事前に地拵えの準備を行なったことで、かなり急な傾斜地だったにもかかわらず、参加者は順調に植樹を実施することができました。植林樹種は昨年と同様、ヤマモモ 、スーパー松、サクラで、合計1,000 本の苗木を無事に植えることができました。

森林が消失した山は、大雨や地震が起これば地すべりや鉄砲水を引き起こす危険性が高いと言われています。震災直後の今回の植樹活動を通じて、災害に強い森づくりを継続的に行っていくことの重要性を改めて強く認識しました。

このたびの実施に際し、多大なるご理解とご協力をいただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。


総勢107名が参加してくれた竹原高校の生徒さんたち


芸南森林組合の班長と一緒に植樹するボランティア

【 積 苗 工 】

実施前 (枯れた草が生い茂っています)


実施後 (きれいに整地され、植樹の準備は万全)


1:階段状に土を削る(段切)


2:段切した土の上に、わらを積む


3:積んだわらを、巻き込み完成



NPO法人 地球と未来の環境基金

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