社団法人日本ナショナル・トラスト協会様　活動レポート

2010年07月05日 / 第7回寄付（2009.12～2010.06）

このたびは、緑のgoo検索サービスを通じて、社団法人日本ナショナル・トラスト協会にご寄付を頂きありがとうございます。皆様からのご支援は、ナショナル・トラストについてより多くの方に知ってもらうための普及活動や、トラスト支援の資金として有効に活用させて頂きました。

ナショナル・トラストは約100年前に英国で始まった活動です。日本人にも人気のある観光地、湖水地方の風景もナショナル・トラストで守られています。

ナショナル・トラストとは、美しい自然や歴史的な環境を買い取り、国民の大切な財産として未来のために永久に守っていく活動です。企業の皆様や市民の皆様の寄附や遺贈などの善意が形となり、現在では、全国50以上の地域で、約1万haもの豊かな自然や美しい風景が守られています。

私たちの協会は、これらの各地での活動を支える全国組織として、トラスト地の取得をはじめ、活動の推進のための調査・研究や、政策提言、普及活動などを行っています。

■ナショナル・トラストを知ってもらうため

＜全国大会の開催＞

2009年12月20日に開催した「ナショナル・トラスト全国大会」は、全国で活動するトラスト団体が一堂に会し、取り組みの報告や、直面している課題などについて情報交換をする一大イベントです。
今回は、「ナショナル・トラストと生命の輝き」をテーマに東京都内で開催しました。当日は、一般の方はもちろん、支援企業や支援者の皆様にも多数ご参加頂き、大切な交流の機会となりました。大会の開催概要は報告書にまとめています。

ご興味がありましたら http://www.ntrust.or.jp/action/assembly09/taikai2009.htmlをご覧下さい。

＜ナショナル・トラストガイドブック2010の発行＞

フルカラー全108ページのガイドブック

国内でナショナル・トラストに取り組む35団体の活動について、美しい写真とともに紹介し、ナショナル・トラストへの関心を高めてもらうことを目的とした『ナショナル・トラストガイドブック』を発行しました。完成したガイドブックは、全国の図書館等に広く配布したほか、新聞やホームページを通じて希望者に無料で配布しました。　　

ガイドブックの入手をご希望の方は
http://www.ntrust.or.jp/release/books/guide.htmlをご覧下さい。　　

■生物の多様性を守るナショナル・トラストの支援

2010年は、生物の多様性を守る国際会議(COP10)の名古屋での開催を控え、行政や活動団体はもちろん、企業や一人一人の市民にも、生物の多様性を守るための行動が求められています。

そこで、私たちの協会は、生物の多様性を守るナショナル・トラストに注目し、野生の生き物のすみかを買い取り、将来の人々が豊かな自然の恵みを受け続けられるような活動に力を入れています。

例えば、絶滅の危機にある対馬ヤマネコや奄美の黒ウサギがすむ森や、北海道にある北限のブナ林などの買い取りを支援しています。下の写真はNPO法人ツシマヤマネコを守る会が2009年度に取得した長崎県対馬市内のトラスト地です。

社団法人日本ナショナル・トラスト協会　
公式サイト：http://www.ntrust.or.jp/