goo

財団法人 日本ユニセフ協会 様 活動レポート

第6回寄付(2009.06~2009.11までの「緑のgoo」収益からの寄付)金額 450,000.-
財団法人 日本ユニセフ 様より、活動レポートをいただきました。

このたびは「環境goo」検索サービスを通じてユニセフ(国連児童基金)にご協力をいただきありがとうございます。ご協力いただきました募金は、世界150 以上の国と地域で子どもたちのための支援活動に役立てられます。その活動の一部をご報告いたします。


子どもの保護

◆パレスチナ自治区 ~戦争で傷ついた子どもたちを守る~
パレスチナ自治区の多くの子どもたちは、何年にもわたる紛争、封鎖、社会サービスの欠如、貧困に苦しんでおり、大きなストレス、心配、不安、恐れを抱えながら日常生活を過ごしています。「街ではいつも兵士を見かけるし、近くで銃声も聞こえるの」西岸地区に住む14 歳のメイさんに深刻な心理的な影響を与えています。

ユニセフは、パレスチナの若者たち4 万4 千人を対象に「若者に優しい空間」を68 箇所に設けました。優しい空間では、さまざまな活動を通して若者たちがストレスを和らげ、日常生活を取り戻せることを目指し、読み書きや算数の補修授業、IT・音楽・スポーツ・演劇などのコースを受けることができます。また、若者たち主導で、地雷啓発、学校再建、家の
修復改善などの活動を行い、若者たち自身が復興に向けた担い手として社会に貢献しています。2008 年末に武力衝突が発生したガザ地区での多くの若者たちが優しい空間を利用しています。「すでに社会にあるものや、慣れ親しんだものの上に、新しい何かを作りあげていくことで、若者たちが日常生活を取り戻せたらと思います」とユニセフ・青年育
成・参加プログラム担当部長のリンダさんは語ります。




子どもの命と成長を守る

◆ネパール ~ボランティアの活躍で守る子どもの命~
ネパールでは、5 歳未満児の死亡率削減に約5 万人の保健ボランティアが大きな役割を果たしています。世界では年間880 万人の5 歳未満の子どもが命を落としていますが、その原因の多くが基本的な保健サービスや安全な水にアクセスできれば防ぐことができるものです。

ネパールの訓練を受けた保健ボランティアたちは、妊産婦や子どもたちを対象に定期的な検診や微量栄養素の補給、虫下し剤の提供、下痢や肺炎の予防管理、ポリオやはしかの予防接種キャンペーンなどの基本的な保健サービスを各地域で提供しています。保健ボランティアのマヤさんが、妊娠9ヶ月目のスシュミタさんの家を訪れました。マヤさんが手に持っている表には、村のすべての妊産婦の名前や年齢、これまでの出産経験や検診回数などが記録されています。スシュミタさんは、元気で健康な赤ちゃんを出産できるよう、定期的な検診を受け、ビタミンA、鉄分、葉酸などの微量栄養素の補給を受けています。




子どもの権利を守るためのアドボカシーとパートナーシップ

◆ブラジル ~性的搾取から子どもたちを守るために~
2008 年11 月にブラジルのシオデジャネイロで「第3 回 子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」が開催され、日本を含む約140 カ国の政府代表と170 カ国以上から国際機関、NGO、民間企業、市民団体、若者など役3,500 人が参加しました。

ユニセフがブラジル政府やNGOと共同で主催したこの会議では、グローバル化やインターネットの普及による子どもの性的搾取の急激な悪化が指摘され、解決には国境を越えた世界規模の対策と、官民によるいっそうの協力の必要性が確認されました。
 ユニセフは、性的搾取から子どもたちを保護し、子どもを最優先に考える世界の実現を目指しています。こうした世界会議を通じて子どもたちが抱えている問題を明らかにし、子どもの性的搾取の予防と対策に関連した法律の見直しを国際社会に提言していうことも、ユニセフにとって重要な役割のひとつです。




すべての子どもに教育を

◆ニジェール ~女子教育の大切さを広めるために~
ニジェールでは、おとな向けの識字教室が開かれ、400 箇所で1 万人が参加しています。おとなの識字率はわずか30%ですが、参加者は、識字教育を通して読み書きを学ぶだけでなく、子どもへの教育についても意識するようになり、子どもたちを学校に通わせることに積極的になります。参加者のひとりイッソウフォウさんは、「私は、これまで学校に通ったことがありませんでした。読み書きを覚えて、子どもたちの勉強を見てあげたいのです」と話します。

女子教育の普及が遅れているニジェールでは、小学校に通っている女の子は2 人にひとり、中等学校に通っている女の子はわずか10 人にひとりです。村のすべての女の子が学校に通うことを目指して活動している母親教育グループのメンバーでもあるイッソウフォウさんは、女の子の出席状況を毎朝確認し、学校に来ていなければ、すぐにその子の親に報告し、どうして学校に来ていないのか調べます。「おとなたちは識字教室をとおして、自分たちの人生に対する意識が変わりました」とイッソウフォウさん。「村で未来へ向けた新しい動きが始まっています」




HIV/エイズと子ども

◆モザンビーク ~HIV に感染から赤ちゃんを守る~
生まれたばかりの赤ちゃんを抱きながら、お母さんのマリアナさんは話してくれました、「今までに2 人の子どもを生後まもない時期に亡くしました。今回はHIV 検査を受け、現在エイズの母子感染予防プログラムで子どもがHIV に感染しないための治療を受けています。この子が生き延びられることを心から願っています」

モザンビークでは、出産前後の適切な保健サービスの欠如が原因で、特にHIV に感染している母親から生まれてきた赤ちゃんの多くが命を落としています。HIV の母子感染は、適切な処置とケアがあれば、98%予防ができます。現地政府は、妊婦がHIV 検査を受け、必要に応じて出産前後の適切なケアやカウンセリングが受けられるよう母子感染予防プログラムを導入しました。ユニセフの支援のもと、感染予防プログラムを導入している保険センターが2002 年の8 箇所から、2008 年中頃までには、500 ヶ所以上に拡大し、
母子感染を確実に防いでいます。




ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、世界150 以上の国と地域で、子どもたちの生存と健やかな発達を守るため、保健、栄養、水と衛生、教育、HIV/エイズ、子どもの保護などの分野での支援事業をその国の政府やNGO、コミュニティと協力しながら実施しています。今後とも皆様のあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。




財団法人 日本ユニセフ協会(http://www.unicef.or.jp/)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« NPO法人 アー... NPO法人 日本... »