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財団法人 日本野鳥の会 様 活動レポート

このたびは「環境goo」検索サービスを通じて、日本野鳥の会にご寄付をいただき、誠にありがとうございました。ご寄付は、野鳥の保護を通じて豊かな自然を守るための当会の活動に大切に役立たせていただきます。

日本野鳥の会は、「野鳥も人も地球のなかま」を合い言葉に、約5万人の会員やサポーターの皆さまに支えられて「守る」「伝える」という2つの大きな柱で活動を行っています。


守る


◆野鳥保護区の設置保全活動

1987年から、絶滅の恐れのある野鳥の生息地を買い取り(※)、野鳥保護区として恒久的に開発などから守る取り組みを行っています。現在北海道のタンチョウやシマフクロウがすむ湿原や森林、青森県のオオセッカ生息地、岩手県盛岡市のイヌワシ生息地、沖縄県のノグチゲラ生息地等、合計29ヶ所、約2,708haを確保しています。これら生息地の豊かな自然を守っていくことは、生物の多様性を守る意味でも大変重要な取り組みです。
(※一部協定による設置含む)
(写真/渡邊野鳥保護区ソウサンベツ)
http://www.wbsj.org/nature/hogoku/index.html



◆生物多様性保全に向けた取り組み

○当会では09年より、海洋における生物多様性の危機的状況を背景に、絶滅が心配される海鳥、カンムリウミスズメの保護活動に力を入れています。彼らの生態や生息数は詳しく分かっていませんが、伊豆諸島海域においてどのくらい生息しているのかを調べるため、10年4月、カンムリウミスズメの調査としては初の洋上分布一斉調査を実施しました。その結果、計441羽のカンムリウミスズメを確認することができ、少なくともこれだけの個体数が伊豆諸島北部の海域に生息していることが分かりました。個体数が判明している繁殖地としては、宮崎県の枇榔島(びろうじま)に次いで世界で2番目に個体数の多い繁殖地域であることが確認でき、カンムリウミスズメの保全上非常に貴重な地域であることが分かりました。当会では今後も同海域での継続した調査を行っていく予定です。(カンムリウミスズメ写真/中村 豊)
http://www.wbsj.org/nature/kisyou/sw/index.html



○世界最大級のフクロウ、シマフクロウは、日本では北海道に130羽ほどしかいない絶滅危惧種。
かつては、道内の原生の森に広く生息していましたが、明治時代以降の大規模な森林伐採や河川改修などにより、その数は大幅に減少してしまいました。
当会では、シマフクロウが生息できる土地を野鳥保護区として確保するとともに、かつての原生の森を目指して森や河川の再生・復元を図っていきます。
(シマフクロウ写真/環境省釧路自然環境事務所)
http://www.wbsj.org/nature/hogoku/fishowl/index.html



伝える


◆一般向け活動プログラムの実施

学生や企業人、親子が、タンチョウやシマフクロウのための環境保全活動に参加できるボランティアプログラム「グリーンホリデー」の実施、当会で保護活動を進めている希少種の生態や保護の取り組みなどについて紹介した小冊子を作成し、無償配布しています。
http://www.wbsj.org/event/greenholiday.html



◆広報活動

会誌『野鳥』やフリーマガジン『Toriino(トリーノ)』、ホームページなど多様なメディアを通じて、野鳥をはじめ自然のすばらしさや大切さを分かりやすく情報発信しています。
http://www.wbsj.org/nyukai/magazine/index.html
http://www.wbsj.org/fukyu/toriino/index.html


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