goo

NPO法人 日本森林ボランティア協会

前回に引き続き、「緑のgoo」検索サービスを通じて、NPO法人日本森林ボランティア協会にご寄附いただき、誠にありがとうございました。今回のご支援は、私たち協会が取り組んだ東日本大震災の被災地支援活動に利用させていただきました。本当にありがとうございました。


岩手県大槌町(4月)

去る3月11日に発生した大震災、津波、並びに原発事故の被害に関し、深甚なるお見舞いを申し上げます。この震災発生以後、協会では我々の持つ森林ボランティアとしての特技、機動力を発揮できる被災地支援活動ができないものかと考えている時、高知県の「NPO法人 土佐の森・救援隊」等の団体を通じ、岩手県遠野農林振興センター林務課が行っている岩手県大槌町吉里吉里地区における被災者向けの風呂の提供プロジェクトに対する支援要請を受けました。


廃材の釘を抜き、薪の大きさに切断します。後ろが薪ボイラー

協会では直ちにこれに応じることとなり、4月5日を第一陣として、5月末までほとんど絶えることが無く、延べ155人にわたりボランティアを現地に派遣し大きな支援活動を行いました。現地での宿泊は遠野市の社協のお世話になったり、現地の一軒家を借り切って、宿舎としましたが、現地までの自動車での移動の交通費・ガソリン代にご寄附を使わせていただきました。


このドームの中にお風呂があります

この「薪の湯」と名付けられたプロジェクトの概要は、津波によりことごとく破壊された大槌町吉里吉里地区内に散乱する瓦礫から、柱や梁などの木質瓦礫を取出し、釘やボルトを抜いた後、チェンソーで適当な長さに切断し斧で割って薪を作り、この薪を使ってボイラーで湯を沸かし、津波で流出していた大きな生け簀箱を回収し再生利用した風呂桶にその湯を張り、被災された方々に入浴していただく事業です。


ドームの中の湯船

被災地の状況は皆様方が新聞、テレビでご覧になっておられる通りですが、現地での活動中、土台だけが残る住宅跡の片隅に供えられた花を見たり、住人の方々の安穏な生活の場であった家や家具が今では瓦礫の山となっていることを思うと思わず手が止まる惨状でした。この「薪の湯」は被災から2か月余り経過し、当初は林務課の職員をはじめ我々ボランティアによる運営でしたが、今は地域の方々の手による自主運営となったため、5月末で協会としての支援は終了することとなりました。

協会としてはこの吉里吉里地区が甚大な被害を乗り越え、一日も早く復興することを願っており、今後復興のために協会として私たちの特技を発揮し、お手伝いできることがありましたら、再度協会としてその復興事業の支援を行う予定です。

この度は誠にありがとうございました。


NPO法人 日本森林ボランティア協会

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« NPO法人 やま... NPO法人 里豊... »