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NPO法人 やまんばの会

このたびは「緑のgoo」検索サービスを通じて、NPO法人やまんばの会にご寄付を頂き、誠にありがとうございました。やまんばの会は、琵琶湖を取り巻く里山の再生と環境学習のサポートを通して、自然環境の保全を行う特定非営利活動法人です。皆さまから頂戴致しましたご支援 は、里山を保全し次世代を育成する活動資金の一部として有効に活用させて頂きました。

私たちはもう昔のような暮らしに戻ることはできませんが、里山に新しい価値を見出し、それぞれがやりたいことを実現するという形で暮らしに取り戻すことがこの森を再生することになる。それを次の世代にも伝えていきたいと考えています。以下の活動もミッション達成の一環として取り組みました。

 

里山協定林プロジェクト 2010/12~2011/2


2006年から、滋賀県米原市立ふたば幼稚園の裏山を協働で整備しています。やまんばの会、子ども会・ガールスカウト、米原市(地元行政)などが連携し、計画づくりから森林整備、里山の活用に至るまで、役割を分担しながら、数年間にわたって森づくりを展開しています。



2010年12月~2011年2月は、大人たちをメーンにカシノナガキクイムシで枯れた大木を伐採しました。滋賀県内でもコナラなど広葉樹の枯れ被害が広まっています。これは、戦後の燃料革命以降、私たちの生活が変化したことによって、木が大きくなっても伐らないため、カシノナガキクイムシが好んで巣を作るようになったのです。里山に広がる枯木を放置すると、病害虫を蔓延させるばかりでなく、枯れ枝が突然落下するなど環境学習のフィールドとしての安全性が確保できません。やまんばの会では伐採した木は可能な範囲で運び出し、薪ストーブなどの燃料として活用しています。また、ふたば幼稚園の裏山は以前から「里山保育」のフィールドになっており、枯れ木が倒れてくることを予防することで、園児たちは安心して森の中を駆け回ることができるのです。



「被災地に杖を送ろう」プロジェクト -東日本大震災支援- 2011/3~ 2011/5


 3月11日に東日本で未曾有の大震災が起こりました。阪神淡路大震災での当会メンバーの経験から、特に被災された高齢者は動けずにじっとしておられることで足腰が弱くなってきていると思われました。やまんばの会としても、何か支援ができないかと検討を重ねた結果、里山保全活動によってうみだされた細い木や枝を杖に加工し、東北の被災地の避難所などで生活している高齢者に送り届けることにしました。



やまんばの会だけでなく、周辺の団体や一般の方にも広く参加を呼びかけて杖作成を行いました。皮がついたままでは腐りやすいので、皮をむき乾燥させて軽くします。ささくれ立ったところをヤスリで磨きます。足先には滑り止めのゴムキャップと手元にはヒモをつけ、「ひとりじゃないよ」「支えています」など励ましのメッセージを書き添えました。この期間中に500本余りの杖を送り届けました。



4月に宮城県仙台市健康福祉局に100本、仙台市障害者福祉協会と福島県相馬市の避難所に100本を送りました(日本障害者モータースポーツ協会や京都災害ボランティア支援センターのご協力をいただきました)。5月下旬には2名の会員が300本を車で運び、南三陸町をはじめ宮城県内10数カ所の避難所を廻って言葉を交わしながら直接手渡しました。思いが詰まった手作りの杖にとても喜んでいただきました。さらに、関西広域連合として職員を派遣している滋賀県と京都府を通じて、福島県の避難所に30本を送りました。杖を使って少しでも歩くことで、運動不足による足腰の衰えや病気予防に役立てていただければと願っています。



この活動は、読売・朝日・中日新聞に取り上げていただきました。また、杖製作の模様はNHK関西エリアのニュース、宮城県での杖配布の模様はNHK全国版でニュース報道されています。NHKのニュースを見て、奈良県吉野でも杖作りが行われるという、支援の広がりを見せています。なお、6月以降も一部活動を継続して行っています。




NPO法人 やまんばの会

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