goo

NPO法人蔵王のブナと水を守る会

このたびは、「緑のgoo」検索サービスを通じて、NPO法人「蔵王のブナと水を守る会」に寄付を頂き、誠にありがとうございました。「蔵王のブナと水を守る会」は、蔵王連峰の残り少ない落葉広葉樹林の伐採を止めることと、植林活動によって、森の復元を行うことを目的としていろいろな活動をしています。現在は林野庁が伐ることを猶予しているため、森林復元が活動の主体となっています。 また1999年3月にNPOの法人格を取得し、ナショナルトラスト運動を展開しています。

皆さまから頂戴致しましたご支援は、森林復元活動のための苗作りや植林活動、春を食べる会、木の実拾い&丸太小屋コンサートや活動誌発行(蔵王の森の物語、蔵王の森通信)による普及宣伝活動、森の教室の開催による後継者の育成活動の活用資金の一部として活用させて頂きました。

以下に、活動の一部を紹介します。

 

2010年の植林祭

2010年6月13日(日)


2010年の植林祭は、2006年の植林地への補植を行いました。最初の植林後は下刈り等を通して生長を見守ってきました。このエリアは植林当初、入り口はヤマハンノキが密植され他の広葉樹種に乏しく、奥の方はヤマハンノキ以外の広葉樹がまばらという状態でした。植林後は、冬から早春にかけて、ハタネズミやノウサギの食害が特にひどく、ヤマハンノキ以外の樹種は年々数を減らし、ついには2割程度しか残っていない状態となりました。今年の春には、入り口から半分がヤマハンノキの純林で、奥の半分は草ぼうぼうの荒れ地に戻ったようになっていました。これまで少しずつ補植をしていましたが、焼け石に水で、最初の植林から4年、こんなに早く補植することになるとは思ってもいませんでした。今年の植林祭では100名の参加者により、問題の植林地に約800本の苗木を補植しました。補植により森への遷移が加速することを期待します。今後の管理については、通常、植林後数年は夏場の下刈りが欠かせませんが、動物の食圧が大きいエリアなので、苗木が目立たない様あえて下刈りをしない方法をとる事にしました。

植林祭の後は、今年で2回目となったウッドゲームを行いました。ウッドゲームは、設定したコース内で検索表をたよりに20種類の樹木の名前を当てるという内容です。参加者からは,大変好評で、ゲームを通して、参加された方々に南蔵王山麓の植生の豊かさが少しでも伝わり、樹の名前を覚えるきっかけになれば幸いと思っています。

2007年から新たな場所への植林はなく、以前植林した場所への補植に変わってきました。参加者は、2009年を境に100名を下回るようになりました。参加者が減りはしたものの、お昼には一緒にごはんを食べながら、一般参加の方の声を聞く機会ができ、会の活動についても、直接情報を伝えるなど、一般参加の方々と直に触れ合う機会が増えたと思います。

来年以降も参加者が100名を超えることは難しいかもしれませんが、一般参加者との距離が近いのが、最近の傾向かなと感じます。この傾向はこれで良いとし、若い世代を呼び込み、会員増に繋げていけばと思っています。

 

   
植林祭開会式 植林風景
   
植林風景 植林風景
   
ウッドゲーム ウッドゲーム
   
参加者皆で昼食 ウッドゲーム表彰式(賞品は、椎茸のホダ木)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 公益財団法人 ... NPO法人子ども... »