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酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

地中海珍道中11~世界遺産タラゴナ

2013-06-26 | 日記
通称通り、私にとって「悪魔の水道橋」になってしまった。
今からさかのぼること1900年前のローマ時代。
町に水を引くために建設した巨大な水道橋。

バルセロナから国鉄で1時間半。
地中海沿いにポルトガル方向に南下した世界遺産の街タラゴナ。

朝方の雨が嘘のような青空になった。
ウィークデーとあって、賑わいはなかった。

地中海を見晴らせる大バルコニーが有名。

悪魔の水道橋のある丘の上から降りて、海岸を歩いて見た。
水はきれい。
須磨や江の島とはえらい違いだ。

だが、水温は低く冷たい。
よく、楽しそうに子どもらが海の中にいるものだ。
寒くないのか。
波打ち際で裸足で歩いてみたが、とてもじゃないが、入れる水温ではない。
肉食欧米人は基礎体温が、違うのか。
可愛いので水辺の子どもをパチリ。
すると父親らしい色浅黒い小柄なスペイン人が、すっとんきょうな声を出して近寄ってきた。

「スパニッシュ○×◆※」「ノー○×◆※」とか。
ワメきたてている。

人身売買、臓器売買、児童ポルノ?、やっぱり怪しく見えたのかな。

これまで撮った500枚以上の画像を丁寧に見せてやった。
シビレを切らせて笑いながら手を広げて立ち去った。

だが、これで終わらなかった。
この顛末を海岸沿いのベンチに座って、携帯片手にブログしていると、パトカーから2人の警官。
またもや「カメラ見せろ」。

スペイン人はよっぽど写真が好きなんだ。
次は「パスポートみせろ」
無線マイクでもう一人が「ハポンなんとか」といいながら連絡している。

「バルセロナに帰るラスト列車が気になる」
そう告げたら、やっと解放してくれた。
日本で女性TVタレント、ローラの父親が国際手配されてるらしいが、それとも違うだろうけど。

めったにない経験なので「あんたと2ショット」と頼んだら、首をすくめ苦笑いしながら警官はパトカーに乗り込んだ。
いやはやハプニングだらけの日だった。

地中海ビーチは明るいけれど、裏の方では、まだまだ厳しい世界がある。
光があれば陰が必ずあるようだ。

世界遺産にまで話が及ばなかった。
アホな話がまだあったが、次回に譲ることにしたい。

ローマ円形競技場、500年前に建設したカテドラル、そして悪魔の水道橋。
とにかく3万歩に及んだ話はつきない。