こちら噂の情報局

酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

カラスの子飛び立つ

2013-06-07 | 日記

巣からカラスの子が2羽飛び立った。
3月末の巣作りから、3か月。
高さ25㍍のメタセコイアの木の上からほぼ3分の1のところに、小枝を集めて「建設」したカラスの家。
我が家の目の前の公園にある大木に守られたカラスの家。
結構がっしりして、大きい。
見るところ、直径は50㌢~80㌢もあるか?

今朝はカアカアカアと騒がしい。
昨夕、巣の上で羽ばたいていたので、もう飛たつか、と家人ともども、わくわくしていた。

近くの木々や家屋の庭、屋根に、恐る恐るテスト飛行する。
2羽の子が、つかず離れず、呼び合っている。

親ガラスが、近所の家の屋根にあるアンテナから、我が子の行動を注意深く見守っていた。

モノの本によると、親は人に対して攻撃性を増すのがこの時期だそうだ。
必死で子を守る親ガラス。
平気で我が子を虐待、餓死させる人間の親とどちらの知能が高いのか?

無邪気な子ガラスは、低木に止まっては枝をコンコン突き、枝を折っては下に落とす。
人の子と一緒で、好奇心がいっぱいだ。
通りかかる近くの園児の親子の頭の上を時折、かすめる。
攻撃なのか、好奇心なのか。

飛び交うカラスの子に園児親子らは「ギャー!」
カラスの子の方がビックリだ。

私が近寄ると、2羽が近くの木から木へ飛び移り、カアカア呼び合って、こちらをうかがう。

「このオッサン、どこかでみたことないか?」
「そういえば、いつも、ベランダでコーヒー飲んだり、本読んだり、犬の散歩してるオッサン違うか?」
「ああ、いつも私らを双眼鏡でのぞいている、あの変なオッサンか?」


飛びはするが、決して巣から離れようとしない。
近くを飛び回っている。
これまでは、両親が立ち代わり餌を持っては、食事を持ち帰っていた。
巣立ちの時期がやってきたのだ。
今度は、親から餌をもらわずに、自分で餌を取らねばならない。
生き残る術を今度は学習しないといけない。

厳しい生存のための乱気流が待っている。
人間もカラスも同じだ。

【カラスのウンチク】巣作りの時期は3月~4月。高いところに作る巣の外側は小枝、木片などで硬く、内側は動物の羽毛、わらなどの柔らかい素材。厚さ数10cmほどの皿状。その後、産卵し卵を暖めるのは4月~5月。6月にかけてひなを育てる。巣立ちは6月~7月。カラスは集団で森の中にねぐらを作る。卵はウズラの卵大(くすんだ緑がかった褐色地に黒い斑点模様)。ふ化するまで約20日。メスが卵を抱き、オスはメスに食べ物を運ぶ。巣立つまでの約1ケ月間は、オス・メス両方が食べ物を運ぶ。巣立ち後も1週間から2週間は親から餌をもらう。産卵は年1回。頭脳は鳥類トップクラス。寿命は、推定7年から8年。