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酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

地中海珍道中8~頼もし日本の若者に出会った

2013-06-21 | 日記
ハネムーンの日程を終えた娘夫婦をメトロで見送った足で、ガウディ監修の公園に来ている。
バルセロナ市内から歩いて40分。

今日から本当の徘徊一人旅だ。

その公園は正式には「グエル公園」という人気スポットだ。
カラフルなトカゲ像やキノコ風の建物に加え、地中海を見張らせる高台の高級住宅街の一角にある。

広大な公園は15万平米。
南欧の金持ちのケタは違う。
ガウディのパトロンだったグエル氏に依頼されて設計した庭は、くねくね道が丘の上まで伸びている。

道すがら、あちこちでストーリートミュージシャンが演奏している。
サックス奏者、ベースにギター、アコーディオン。
日本なら、ちょっとしたライブハウスでも出来るハイレベルな演奏をする。

そんな中で、ド派手な格好と演奏で人を集めている若者がいた。
陽には焼けているが、どうも英語づかいは日本人っぽい。
背中に太鼓、口にハーモニカ、両手にギターを抱え、弾く若者に魅入った。
日差しの強い中を上がって来て、疲れていたせいもある。
しばらく見ていると、観光客が立ち止まっている。
時折、ジョークで笑わせている。

リズミカルにコミックに唄う風貌はジョン・レノンに似てなくもない。
小林友哉。38歳。名古屋出身。独身。
「小銭稼ぎに来ました」と笑う。
バルセロナに1か月滞在して、グエル公園で2週間ほど演奏するという。

中々の人気者で、ゆっくり話が聞けない。
ギターケースにはコインがたまっていた。

夜、ゆっくり話を聞きたい。
飲む約束をして別れた。

地中海珍道中7~デジカメとフラメンコ

2013-06-21 | 日記
何処を撮っても絵になる。
40年前の旅と決定的に違うのは、カメラのSDカードとフィルムの違いだ。
日本脱出から6日にして、一体何枚ぐらい撮っただろう。

フィルムなら、残り枚数が気になり、フィルムはまだあったかが気になりシャッターを押すことに慎重になる。
SDカードだと、何のためらいもない。

36枚撮りフィルムなら、すでに10本は越えているはず。
カバンの中は40年前なら、撮影済みフィルムがゴロゴロしている。
残り枚数が気になって、カメラ店を探す厄介さは、もうない。

帰国後も、現像、フィルム整理が大変。
SDカードは見ながら削除出来るのだ。
これが40年前にあれば、カプリ島、ベニス、フィレンツェ、ローマ等を撮影した新婚旅行のフィルムを落とすことはなかった。

無くしたのは最後の滞在先エジプト・カイロのホテルに間違いない。
家人からは、あれ以来、何ごとにも信用されなくなった。
「あの時撮った写真があれば・・・」と40年間言われ続けている。

たかが写真されど写真だ。
「また、家族と来ればいい」とJTBの旅雑誌に投稿。
写真つきで採用された記事掲載で強がりを記した40年前。

話を戻す。
書き残したマドリッドでのフラメンコ鑑賞。
ホテルのフロントに予約してもらった「トーレス ベルメハス」というお店。
宮崎からの日本の団体客のツアーが、その前の公演を見たようで、ゾロゾロ出てきた。
舞台真下席でディナー付き。
3人で230・6€(約3万円)。
一人75ユーロ(約1万円)ぐらい。
食事なしのワンドリンクなら約30€(3900円)だったが、どうせなら、と奮発した。
かぶりつきで、赤ワイン片手にど迫力のフラメンコを撮りまくった。
舞台はジプシーの生活をしのぶイスラム文化の色が濃い。
凝ったステージでムードは満点。
40年前に見たフラメンコは洞窟のようなところで見た記憶がある。
夜10時半から、いきなりギター奏者2人と唸る(唄う)2人の計4人が舞台に上がる。
何の前説もアナウンスもなく、ショータイム!
しばらくすると真っ赤なドレスをヒラヒラ、力強いタップで、でかいおばちゃんが登場した。
かかとが複雑骨折しないか、膝頭の円月板を損傷しないか、余計な心配をするほど激しい。
会場は一瞬にして熱気、活気に包まれた。
女一人、若い男女、横浜ベイスターズのデニー友利投手コーチ似の男一人、女同士、志村けん似ベテラン男一人。

入れ替わり立ち替わり息もつかせない。
足踏み鳴らし、汗にまみれて踊り続けた。
ちなみに若い女は倍賞千恵子似ダンサーだった。

あれだけ激しい踊りなのに、なぜ、おばちゃんダンサーは太いのか?
痩せへんのかな。