私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

母は強し

2006-04-30 11:59:42 | weblog
H15.6上京した折り、お台場「船の科学館」で公開されていた北朝鮮工作船(海底90mから引き上げたもの)を見学する機会があった。
船籍を偽りその構造も犯罪目的のためのなにものでもない。船尾の観音扉の中には小型舟艇がすっぽり入るようになっており、船内にはゴムボート、水中スクーターさらには攻撃用の2連装機銃、携行型地対空ミサイル、ロケットランチャー、小銃爆発物等を備えていた。漁獲のための装備や魚の保管スペースなどあるはずもない。攻撃用小型戦艦そのものだ。こんな装備や一握りの工作員によって日本は長年どれほど平和や安全が脅かされてきたことか。多くの日本人がある日突然拉致され、こんな狭い暗い中に押し込められ連れて行かれる。実物を見ていると想像しただけても寒気を覚え、怒りがこみ上げてきた。
 拉致問題は発生から30年の歳月を経たが、この間一部被害者の帰国、DNA鑑定、実行犯の国際手配、国際世論の高まり等わずかではあるが前進しつつある。
この度、拉致被害者家族会と「救う会」を代表して横田めぐみさんの母親横田早紀江さん(70)がアメリカを訪問した。多くの政官界の幹部と逢い、下院公聴会において証言、最後にブッシュ大統領と面談、協力をとりつけ素晴らしい訪米成果を挙げて帰国した。
気品の中にも堂々とした救出姿勢、わが娘を思う愛を貫く迫力、悪に対して敢然と立ち向かう母の執念が、大統領をして「今までの面談で最も心を動かされた」と言わしめ大統領のハートを射止めた。母はすごい!母は強し!会談後、早紀江さんは驕ることもなく「すべての被害者を助け出し、これからの人生を自由な地で過ごさせてやりたい」とさりげなく言ってのけている。闘いはこれからも続くだろうが、こんなにも頑張っている人達を国も国民も後押し、一日も早く親兄弟が抱き合える日が訪れるようにしてあげたい。

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3 コメント

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母の思い (なでしこ)
2006-04-30 16:25:14
先日知り合いが、救う会の講演会に行ってきた話を聞きました。ははの子を思う気持ちが切々と伝わってきて涙が止まらなかった、といっていました。

私も子を持つ母の一人です。1時間でも1日でも、連絡が取れないとトテモ不安になります。それが20年以上、、、、私には耐えられません。制限があるとはいえ、他の人は行き来もしているのに何故?!

一日でも早く解決してくれることを祈るばかりです。
一日も早い救出を! (ミンキー)
2006-05-01 00:28:09
もう時間がない!

30年という長い歳月を、ただ、ひたすら待ち続けなければならない、ご家族の苦悩は、計り知れません。殊にご両親の高齢化を考えると、救出が急がれます。

横田早紀江さんの公聴会での証言は、聞く者の胸を抉られる想いでした。

何も出来ませんが、目を逸らすことなく、全員が無事救出されるまで、応援し続け無ければと、胆に命じました。
なでしこ、ミンキーさんへ (ヤゴ)
2006-05-01 06:23:28
政府の水面下での応援があったとは言え民間人が大統領と面談するということは凄いことです。そのうえ協力をとりつけブルーリボンまでつけさせたのですから・・・。

早紀江さんの力は外交官以上です。70歳を過ぎてあのパワーはどこから出てくるのでしょう。おそらく娘を取り戻したいという母親の執念でしょうネ。

白髪もめっきり増えてきましたが、これからも健康に留意され気丈に闘って欲しいと願うばかりです。