きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

国民を騙し通す外交

2007-10-08 12:15:58 | Weblog
国民を騙し通す外交      (007.10.08.)

昨日の情報で、沖縄の「核抜き本土並み返還」の日米合意文書の中で、返還後米軍の核の持込を認める「密約」を当時の佐藤栄作首相との間で結ばれていた事がアメリカの公文書公開で判明した。

1969年11月、当時キシンジャー大統領補佐官が、ニクソン大統領にあてた「秘密議事録」と書かれた文書で、2005年に機密文書指定解除になった文章として、米国国立公文書館に保管されていたもので、日米外交史を研究されている日本大学教授の信夫隆司によって発見された。

佐藤首相の密使として、若泉敬氏(核戦略の専門家・故人)が交渉に当り、キッシンジャーと難航する沖縄返還問題を極秘交渉によって、合意に至らせた物である。

佐藤総理と言えば、核兵器に対して「核三原則」(持たず・作らず・持ち込ませず)の生みの親として、「ノーベル平和賞」まで受賞した、歴代首相の中で、国民は信頼する一人であったが、このニュースを聞いて、全く裏切られた気持である。

でも現在は、横須賀港に原子力空母の母港として、寄港しており、「持ち込まず」の掟はとっくに破られている。でも日本政府はそれを認めていない。

今回の、情報開示で、信夫教授は「密約の存在が公文書のメモの中で明確に確認された。外務省は政府の信頼を高める為にも自ら検証すべきではないか」といわれているが、外務省は、いまだに核の「密約」を否定し、存在しないと主張しているようだ。

どんな秘密事項もアメリカでは、ある時限が来ると公開している。歴史を研究する立場からは、真実・真相が必要だ。

佐藤総理には、国民は裏切られたかも知らないが、今となっては、それが歴史の一ページであったわけで、昔に遡って、問題視する気にはならないが、現状の外交問題で、疑惑を持たれている、インド洋給油がイラク戦争に使われている事を外務省は否定しているが、どこまで隠し通せるのか。

此れも、はやばやとアメリカのホームページに真相が出ていたり、米海軍の高官も半分認めてた発言をしているのに、外務省は否定する事で、国民を騙し通そうとしている。

                      (えびなたろう)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿