【9月9日 毎日新聞より】
『―釧路空港から関西国際空港に向かうピーチ・アビエーション機内で、乗客の男性がマスク着用を拒否して大声で客室乗務員を威圧し、新潟空港に臨時着陸して男性を降ろすトラブルがあった。ピーチによると、トラブルがあったのは7日。離陸前に客室乗務員がマスクの着用を求めると、男性が「要請するなら書面を出せ」などと拒否し、午後0時半の出発が約45分遅れた。
飛行中も大声を出すなど威圧的な態度が続き、機長が航空法の安全阻害行為に当たると判断して臨時着陸。航空機を降りるよう求め、男性は応じた。その後、関西空港に向けて出発し、約2時間15分遅れで到着、乗客約120人に影響が出た。広報担当者は「安全を最優先に対応した。マスクの着用は義務ではないが、引き続き要請していく」と話した。』
離陸前の状況の一部を他の乗客が撮影した動画を見た。
くだんのマスク装着拒否の男性は頑なではあるが、いたって理路整然と話していた。ピーチのCAがマスクの箱を持っているところから、サージカルマスクを提供しようとしたに違いない。マスクを着用しないのであれば、別の席に移動をしてほしいという依頼を男性は拒否。このあたり、この男性も少しは妥協してもいいのに、と思ってしまう。
ところがである、この男性と通路を挟んだ3列の座席の中央の男性が、心配そうにしきりと様子を見ているのだが、なんと『鼻出しマスク』なのである。この男性も注意しないといけないはずだ。
全員が正しくマスクを装着、かつマスクに手をかけないとか、汚染した手で座席に触れないとか感染対策を徹底的に行っているのならばピーチ側の言い分もわかるが、単なる「なんちゃってマスク」装着ならば、これを無症状の人間に強いることはできないように思う。