またまた「船場吉兆」についてです。
ついに廃業となった。新社長の下で再建に取り組んできた「船場吉兆」が昨日で営業を停止した。女将は涙ながらに「・・・の上にあぐらをかいていた。」と記者会見で述べていた。廃業に踏み切った原因は使い回しが表面化したことだ。従業員は全員解雇。テレビで本日の「船場吉兆」の模様が放映されていたが、中はうかがえなかったが、その中から奇声が発せられた。うめき声ともとれるなんともいえない声であった。さぞ、従業員の明日からの不安の表れであっただろう。
「船場吉兆」は破産手続きを開始し、配当が確定しその幕を下ろすことになる。
関西財界をはじめ多くの上流階級に保護されていた店であった。小生の事務所もこの近くにあったので度々店の前を通った。夕刻にもなると、黒塗りの高級車が店の前に停車する。すぐ店から数名の仲居さんが出てきて深々と頭を下げる。高級車から降りたお客は仲居さんの案内で店の中に消える。こんな光景何百回とみてきた。この店の中で素晴らしい器に盛られた高級食材を口にいれ、高級酒を飲み芸子さんの踊りを鑑賞する。それに引き換え小生は書類の入った古いカバンをかかえ、少しの糧を得るために汗を掻きながらそそくさと店の前を通る。「畜生!一度でいいからこんな場所で一時を満喫したい。」そんな思いの繰り返しであった。
小生から見れば雲の上の料亭である。経営者もさぞ厳しい人だろう。この事件が最初表に出たとき「なんでや、あの吉兆が」であった。その後は報道されている通り、人を馬鹿にしたような行動の数々。民事再生法の適用がなされ、そして使い回しが発覚、信用が怒涛のように崩れていった。
本当になるべくしてなったとはこのことである。
よく言われるように、上昇気流であればあるほど稲穂のように深く頭をたれることが必要である。頭をたれることの出来ない経営者は最後には退出しなければならない。そして、成功すればするほど相手への思いやりの心を忘れてはいけない。
「船場吉兆」問題でその感を強くしたものである。
ついに廃業となった。新社長の下で再建に取り組んできた「船場吉兆」が昨日で営業を停止した。女将は涙ながらに「・・・の上にあぐらをかいていた。」と記者会見で述べていた。廃業に踏み切った原因は使い回しが表面化したことだ。従業員は全員解雇。テレビで本日の「船場吉兆」の模様が放映されていたが、中はうかがえなかったが、その中から奇声が発せられた。うめき声ともとれるなんともいえない声であった。さぞ、従業員の明日からの不安の表れであっただろう。
「船場吉兆」は破産手続きを開始し、配当が確定しその幕を下ろすことになる。
関西財界をはじめ多くの上流階級に保護されていた店であった。小生の事務所もこの近くにあったので度々店の前を通った。夕刻にもなると、黒塗りの高級車が店の前に停車する。すぐ店から数名の仲居さんが出てきて深々と頭を下げる。高級車から降りたお客は仲居さんの案内で店の中に消える。こんな光景何百回とみてきた。この店の中で素晴らしい器に盛られた高級食材を口にいれ、高級酒を飲み芸子さんの踊りを鑑賞する。それに引き換え小生は書類の入った古いカバンをかかえ、少しの糧を得るために汗を掻きながらそそくさと店の前を通る。「畜生!一度でいいからこんな場所で一時を満喫したい。」そんな思いの繰り返しであった。
小生から見れば雲の上の料亭である。経営者もさぞ厳しい人だろう。この事件が最初表に出たとき「なんでや、あの吉兆が」であった。その後は報道されている通り、人を馬鹿にしたような行動の数々。民事再生法の適用がなされ、そして使い回しが発覚、信用が怒涛のように崩れていった。
本当になるべくしてなったとはこのことである。
よく言われるように、上昇気流であればあるほど稲穂のように深く頭をたれることが必要である。頭をたれることの出来ない経営者は最後には退出しなければならない。そして、成功すればするほど相手への思いやりの心を忘れてはいけない。
「船場吉兆」問題でその感を強くしたものである。