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このブログは、憲法や法律に関連する事柄を不定期かつ思いつくままに綴るものです。なお、素人ゆえ誤りがあるかもしれません。

狛江市で、中学校給食が中止に・・・

2013-03-16 15:19:28 | Weblog
 朝日新聞記事によると、市教育委員会と契約していた民間業者が2013年度の契約を更新しないためだ。市教委によると、4月までに代わりの業者が見つからず、中止せざるを得ないそうだ。

<引用>
 東京都狛江市のすべての市立中学校の給食が4月から中止されることが15日、分かった。市教育委員会と契約していた民間業者が2013年度の契約を更新しないためだ。市教委によると、4月までに代わりの業者が見つからず、中止せざるを得ないと判断した。文部科学省によると、きわめて珍しいケースだという。
 給食が中止されるのは、市立の四つの中学校。生徒と教職員計約1500人の7割が食べている。同市の小学校は自校で調理しているが、中学校は、市教委の栄養士が献立を考え、民間会社の「三鷹給食センター」(三鷹市)が調理し、各校に届けている。
 同センターの松山賢司社長が、市に契約を更新しないと伝えたのは、2月27日。市の担当者は「あまりに急なことで、対応できない。せめて、半年前には言って欲しかった」などと頭を抱える。学校給食は調理から2時間以内に配食するよう、学校給食法による基準で決まっている。市内や周辺では条件に合う業者がなく、新たに別業者を探すことが難しいという。【平山亜理】
 <引用終わり>

 笑えない状況だが、担当者の発言がふざけている、否、もし大真面目に言っているとしたら、こちらの方が非常に頭を抱えることなので、一言申し上げたい。

 そもそも、この場合の委託契約はおそらく年契約(もしくは複数年契約でも今年度いっぱいと考えられる)だから、更新をしない自由は市にも業者にもある。長年学校給食の調理や配送を受託していた業者が、指名から外されることや、そこまでではなくとも単に入札に負けて受託できない事例は多くある。

 ここで、市側が予想外だと言っても理由なき空虚な発言にしか受け取れない。ここで市側の認識の完全な欠如があるように思われるからである。
 即ち、市側が選んでいた業者は、実は事業者として事業の必要性からまず事業者が当該市を選んでいるという事実を、市は見逃しているのである。指名であれ随意であれ一般競争であれ、先ず第一に必要なのは、市の学校給食事業が、市場から選ばれなければならぬという絶対的必要条件があってはじめて、次に、その名乗りを上げた業者を選ぶことができるという、至極当然の理論を、市が忘却していることに、驚きと地方公共団体の民間任せの事業展開の危うさを感じる。せめて半年前どころか、日頃から契約更新時期には、業者が辞退することを念頭に入れるべきであろう。
 

 なので、自治体にあと一言。

 業者を選ぶということは、選ぶ側もまた選ばれる(選ばれないこともある)のであって、選ぶ前に、当然、市場から選ばれなければならない!。
 よって、担当者の「せめて半年前には言って欲しかった」なる発言は、自己責任に加え、負うべき社会的責任の、他者への転化であり、暴論(つまり、そのまま自分に返ってくるべき言い訳)である。

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