6丁目のつぶやき

歩く、登る、耕す、聴く、造る、採る、乗る、見る、の写真ブログ徒然草

八角時計

2016-12-28 | 日常
我が家には結婚した時
岩手の骨董屋で買い求めた
八角時計が45年間今も
チクタクチクタク
鳴っています


バゥァアンと鈍い音色で
時刻はあまりあてにならなく
部屋中に響かせています

孫たちが泊まりに来た時など
この音に悩まされ
寝られないらしいです

澄み切った音色にしようと
分解して
振り子の打棒をちょっと
曲げたら
音が大きく鳴り
また加減・・・・

ついでに機械部分に
油を注し
様子を見たら今度は
進むようになり
振り子調節棒を長くしたり
時計の傾きを加減して
様子見です

改めて全体を見直すと
文字盤は紙に印刷され
ところどころ破れたり
しわになっている

ガラス面の真鍮枠はいびつで
ヒンジ部分は磨耗して
ハンダ付けで間に合わせ


ゼンマイ巻きの差し込み口は
時報と時刻と二ヶ所別々で
それぞれ巻き方が逆です

ネジ巻きは真鍮部分がすり減り
一週間ごとに巻くため
指があたる部分
光って素晴らしい


振り子窓はヒンジが
壊れ半開き状態
ガラス窓の装飾ペンキは
薄く剥がれて
妙にクラシックスタイルを演出しています


ピッポッパッのデジタル時代の今
理屈がわかるアナログのさいたるシロモノで
修理三昧のご老体柱時計ですが・・・・

なぜかチクタクの音を聞くだけで
心が落ち着き
愛着ひとしおです

多分大正年間
田舎に出回った安い八角時計ですが
一週間ごとに手巻きする
人間味のある
わたしの宝物です


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雪の表情 | トップ | 松飾りと納豆汁 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
半世紀前・・ (屋根裏人のワイコマです)
2016-12-28 10:06:47
まだ青春時代を謳歌していました・・
それから半世紀、ご主人の命に従って
逐うせの通りの働きをしてきました
高い所からいつも観ていて、ご主人と
共に喜び、悲しみ、辛さを乗り越えて
まさに伴侶ですね、これからもまだ先・・
労ってあげて下さい、その感謝の気持ちが
通じ合うって あるんですよね~

コメントを投稿