2004年6月15日 三菱ふそうトラック・バスの工場(川崎市など)を統括する生産本部が取得していた品質管理システムの国際規格ISO 9001の認証が、クラッチ系統の欠陥隠しを理由に停止されたことが判明した。認証停止は極めて異例である。欧米ではISO 9001の認証取得を取引の条件にしているところが多く、国際競争力の低下につながる。経営への打撃が予想される。 財団法人日本ガス機器検査協会はガス機器の安全性検査のほか、ISO規格の認証事業部門JIA-QAセンターを持ち、三菱ふそうトラック・バスが分社する前の1998年から、三菱自動車のトラック・バス生産本部の品質管理システムが国際規格に適合していると認証していた。 同センターによると、クラッチハウジングの欠陥を同社が公表した5月以降、認証の停止を検討し、6月上旬、同社に認証停止を通告し、登録証の返却と印刷物などで認証取得をうたわないように求めた。現在は同社に弁解の機会を設ける登録の一時停止の状態だが、7月17日までに同社から異議申し立てがなければ取り消しになる。 同センターでは、クラッチハウジングの欠陥にかかわる事実関係を同社が認めたことを受け、以下を理由に認証を停止した。 (1) 製品の品質にはばらつきがあり、認証の条件を満たさない。 (2) ヤミ改修は、違法な行為をしないという審査契約に違反している。 (3) こうした事実が審査で示されなかった。
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