功夫電影専科

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ステイサム罷り通る(4)『PARKER/パーカー』

2017-06-28 23:34:17 | マーシャルアーツ映画:中(2)
「PARKER/パーカー」
原題:PARKER
製作:2013年

●凄腕の犯罪者であるジェイソン・ステイサムは、卓越した頭脳と腕力を持ち、目的だけを実直にこなす完璧主義者であった。だが、ある仕事で組んだマイケル・チクリスらに裏切られ、重傷を負ってしまう。
幸運にも通りがかった農夫に救われたステイサムは、搬送先の病院から抜け出すと速効でリベンジを開始。ターゲットの中に大物マフィアの甥っ子(ボビー・カナヴェイル)がいたため、彼は恋人や協力者たちに身を隠すよう促した。
 一方、マフィアからの連絡でステイサムの生存を知ったマイケル一味は、ナイフの刺客(演者は後述)に始末を依頼する。どうやら連中はフロリダのパームビーチに向かったらしく、ステイサムは石油業者に化けて探りを入れていく。
不動産業者のジェニファー・ロペスと知り合った彼は、マイケル一味が宝石オークションで強盗を計画している事を察知。その過程でステイサムたちは親密になっていくが、刺客の襲来で状況は一変する。
深手を負いながらも復讐を遂行するステイサムと、彼に恋人がいたと知って動揺を隠せないジェニファー。やがてマイケル一味が宝石強盗を成功させ、ここに最後の対決が始まるのだが…。

 今月はステイサムの出演作を集中紹介していますが、一般的にステイサムといえば最強&無敵というイメージが強く、その印象はセガールにも劣らないと言えるでしょう。
しかし実際の作品を見てみると、確かに最強&無敵な描写も多いのですが、逆境に立たされるシーンも相応に存在します。本作においても、敵となるマイケル一味は手強い相手ではありませんが、ステイサムは何度となく手傷を負っていました。
最強&無敵が行き過ぎると、セガールのように芸風が固定化し、主演作もワンパターンになってしまう危険性があります。しかしステイサムは適度なバランスでそれを回避しており、そうした案配の良さも彼が支持される所以…なのかもしれません。
 さて作品についてですが、ストーリー自体はシンプルな復讐劇ではあるものの、リベンジに突き進むステイサムの姿が痛快に描かれており、そつなく纏まった逸品に仕上がっています。
また、ジェニファーとの関係もあまり踏み込んだ描写になっておらず、このサッパリした描かれ方も作品の雰囲気と程良くマッチしていました。個人的には、ワガママだけど血だらけのステイサムに動じないジェニファーの母ちゃんがツボにきました(笑

 アクションシーンは前回の『SAFE/セイフ』よりも控えめですが、ストーリーの都合で派手なドンパチができないため、素手でのバトルがほとんど。スタイルは荒っぽい殴り合いタイプで、ステイサムの前にはマイケル一味も敵ではありません。
そんな彼をタイマン勝負で追い込み、本作最大の強敵として立ちはだかるのがナイフの刺客なんですが、演じているのはなんと『ブラッド・スポーツ2』のダニエル・バーンハード! その軽快な体術は健在で、ステイサムと互角に渡り合います。
 ダニエルはヴァンダムのフォロワーとして頭角を現し、多数のマーシャルアーツ映画で活躍。この手の格闘俳優にありがちなモッサリ感のない、スピーディな立ち回りを売りにしていました。
その後、主演俳優としては伸び悩むようになりますが、徐々に助演としての活躍が増えます。『地獄の銃弾』ではチャック・ノリスと戦い、最新作の『ファイナル・ブラッド』では元祖ブラッド・スポーツのヴァンダムと夢の対決を果たしました。
 本作ではステイサムの恋人を狙い、激闘の末に壮絶な死に様を披露。この一戦でステイサムは負傷し、本来なら真っ向勝負で潰せるマイケル一味に苦戦せざるを得なくなるという、なかなか重要な影響を及ぼすキャラクターとなっています。
と、このように往年のアクション俳優とも共演していたステイサムですが、ある大物アクション俳優との出会いが彼を待ち受けていました。果たしてステイサムは何処へ向かい、何を目指すのか……次回、いよいよ特集ラストです!
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