現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

1/12 虚無僧 67日目

2011-01-12 23:51:55 | 虚無僧日記
1/12 夜は深々と冷える。
北風がピューピュー衣の中をすり抜けていく。
ミニパンの若い女性が 太ももをむき出しにして
歩いていく。さむそう。私はこむそう。

一人の男が近寄ってきて、なにやら、ブツブツ。
「寒いので、酒の一杯も飲みたいが、めぐんで
くれないか」と。以前「電車賃が無いので」と
言うので 金をあげたら、私を見つけると必ず
寄って来る。毎日 名古屋駅をウロウロして、
人に無心して生活しているようだ。残念ながら、
今日も「明暗箱」をひっくり返して「からっぽ」
であることを示す。

財布から小銭を出しながら近づいてくる青年。
ありがたや・・・トトトト。その小銭は、私の前の
自動販売機にチャリン。缶コーヒーに。

バサッという音。目の前に分厚い財布が。一瞬
天から降ってきたかと。今通った女性が落として
いったのだ。「落としましたよ~」と声をかけても、
振り向きもせず、足早に去っていく。

私の声に気づいた青年が、サッと財布を拾って
女性を追いかけ、50m先で追いついて手渡す。
彼女は、しきりに青年にお礼を。一瞬一瞬に
出来湧く心を 試されているかの一日だった。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。