現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

横井英樹 ニュージャパン

2020-12-09 22:54:58 | 社会問題

名古屋に来て、横井 英樹が名古屋市の隣りの中島郡平和町(現・稲沢市)生まれと知った。「おめかけさんが、○○に住んでいてねぇ」というような話しを耳にした。

横井英樹は 1913年(大正2)生まれ。没年は  1998年(平成10)。
貧しい農家の二男として生まれ、高等小学校卒業後、15歳で上京。日本橋の繊維問屋に丁稚奉公し、2年弱で独立し、「横井商店」を設立する。まだ10代でだ。

第二次世界大戦終結後、GHQ出入り商人となり、進駐軍への衣料品の販売や横田基地、立川基地の家族住宅の設営でひとヤマ築いた。

1953年(昭和28年)の「白木屋百貨店」乗っ取り事件や、「東洋郵船」設立による海運業への進出で脚光を浴びた。

「白木屋」の乗っ取りは、新田組・住吉一家・安藤組・銀座警察・殉国青年隊らヤクザ者を駆り集めて揺さぶりをかけたが実らず、東急の五島慶太が「白木屋」の株を買い取ることで決着。「白木屋」は「東急日本橋店」となる。

その後、箱根「強羅ホテル」、老舗の「富士屋ホテル」の買収にからむ。このへんの話は、私は小学生だったが、よく母親から聞かされて知っていた。

ホテルニュージャパン」も買収したが、1982年(昭和57)火災が発生、全焼した。スプリンクラー等の消火設備を整備せず、禁固3年の刑が1993年(平成5)最高裁で確定。
1994年(平成6)から東京・八王子の医療刑務所で服役。
1996年(平成8)に仮釈放となり、1998年(平成10)85歳で死去。最後は自宅まで手放し、資産のすべてを失っていた。


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