現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

大垣屋(大沢)清八

2013-03-25 15:36:13 | 「八重の桜」
『八重の桜』第12回は「蛤御門の変」。
戦争は一日で終結したが、京の町は3日4晩
燃え続け、3~4万戸もの家が焼けてしもうた。

長州が3千の兵を引き連れて上洛し、御所に発砲。
薩摩が長州藩邸を襲撃して火を放ち、それが元で、
京の都が大火となったのに、京童は、会津を“鬼”
とののしり、覚馬たちに石を投げる。悔しいですね。
「新撰組」があまりにも凶暴で恐れられたから
でしょうか。

どうやら長州は、多額の金をばら撒き「幕府を
倒せば、年貢も半減され、暮らしも豊かになる」
と喧伝してたようです。それを阻んだ会津は憎いと。


そこで登場したのが「松方弘樹」さん演じる
「大垣屋清八」。会津藩の御用商人。
「戦をするのが お侍さんの商売ですが・・・(庶民は
たまったもんじゃない)」というようなことを、
実に旨く表現していました。
「西洋の学問しても、家焼かずに済む戦のやりようは、
わからんもんでっしゃろか?」と。

この時、山本覚馬の胸に深く刻まれるものがあり、
覚馬は 明治以降、京都の復興に尽力するのです。
今までのドラマでは描かれることの無かった「京都の
ドンと焼き」を、東日本大震災の復興と重ね合わせる
意図がここにあったようです。

「松方弘樹」さんが演ずるのですから、明治以降も
山本覚馬や新島襄と深く関わる重要な役回りの
ようです。

ネットで調べると、「大垣屋清八」は 実在した
人物でした。

「大垣屋清八」の養子となった「大澤 善助」が
「大沢商会=現 大沢商会グループ」の創業者で、
京都電気鉄道の創立者とのことです。

原作者は実によく史実の細部まで浚って、上手く
組み立てていると感心します。






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