現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

クマゼミ と ミンミンゼミ

2011-08-10 02:44:34 | 虚無僧日記
「今年は蝉が鳴かない」と云われていたのに、このところ
毎日すごい鳴声だ。今年は春が寒かったので、蝉の成長が
止まっていたことと、猛暑が早く始まったので、「暑いのに
蝉が鳴かず“変”」と 感じた だけのことらしい。

蝉は毎年のように、7月後半から羽化しているのだ。
このころ、一段とにぎやかいのは「クマゼミ」だ。

「クマゼミ」は暖かい地方に生息するセミで、東京には
いなかった。それが、最近、温暖化のせいか、東京や
北陸でも観測されるようになったという。

ところが、私が小学生の頃、房総半島の南端、保田に
臨海学校に行った時、「クマゼミ」を捕まえた。初めて
見る珍しいセミだったから、「昆虫標本」にして、
夏休みの宿題で提出した。

今、ネットで調べたら、関東に居ないはずのクマゼミが
南房総にだけは棲み付いていた。これは、地球が
温暖の時に北上して来、寒冷期に、他の地域では
死滅し、房総半島の南端だけが、比較的温暖で
あったために生き残ったのではと。下北半島の
北限の猿と同じだ。


ところで、東京育ちの私にとって、「セミの鳴声」と
言えば「ミ~ン、ミンミン、ミ~ン」、ミンミンゼミ。
ところが、名古屋では全く聞かない。

ミンミンゼミとクマゼミは、体が緑か黒の違いだけで、
同じ仲間だそうが、ミンミンゼミは暑さには弱いらしい。
名古屋では全く見かけない。ところが、知多半島南部や
渥美半島西部など、比較的涼しい海風が吹く所では生息
しているとのこと。

また、西日本には居ないのだが、高知県の山には居る
とのこと。一昨年、四国に行った時、高知の五台山で、
ミンミンゼミの鳴声を聞いた。感動だった。

映画『硫黄島からの手紙』で、二宮くんの家は名古屋
という設定だったと思うが、ミンミンゼミの鳴声が
していた。あれは間違い。東京人の音響屋の感覚では、
セミというと「ミンミンゼミ」だから、その音源を
使ったのだろう。

あの映画は、夜中でも国旗が掲げてあったり、犬を
殺すのにピストルを使ったり、あり得ない話がいくつか
目につき、シラけた。所詮アメリカ映画だ。

こうして、アラ捜しばかりする私って、嫌われ者かな。



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