現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

一切を捨てきれば

2011-03-23 11:41:22 | 虚無僧日記
今回の震災で 多くの人が 家も財産も、家族まで失った。
すると、多くの方が義捐金や物資、そして“思いやりの
暖かい心 ”「愛」を贈った。中日新聞の「災害義援金」欄は
連日満載だ。

お釈迦様は、人間の「生、老、病、死」を嘆き、弱肉強食の
世を憎まれたが、最後は「それでも 人間は美しい」と 語られ、
寂滅された。

両親が ゆくへ不明というのに、避難所で 明るく健気(けなげ)に
働き回る幼い兄弟の姿に、涙し、また 勇気と元気をもらう。

「捨てれば、入ってくる」と、日頃 説いている私だが、私は
まだまだ捨てきれていない。名古屋駅前で虚無僧で立っていても、
捨て切れていない私よりは、ボランティアの義援金募集の声の
方に お金はどんどん吸い寄せられていくのは当然。

その横で“いかがわしい”坊さんが「災害援助」の紙切れを
持って 立っていた。普通のズボンの上に、黒の法衣を着、
ま新しい丸笠を被って、さかんに手を出している。見るからに
怪しい。

「怪しい」と思う心も、自分の「卑しい」心ではある。すべてを
許し、容認しようとも思う。

だが、「自分も あのように見られかねない」というプライドが
捨てきれない私は、虚無僧は しばらくお預けだ。「怪しくない」
虚無僧と思われるまでには、まだ よほどの修行が必要と悟る。




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1 コメント

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世界と日本と (村石太マン)
2011-04-15 19:27:25
今朝 新聞見ましたら、30億円義援金を3県
中日新聞が もっていたとありました。
まだ 私は 募金してないので 今朝 中日新聞の義援金はいつまでか 電話しました。
新聞に名前と金額が はっきりでるというのは いい事だと思います。
新聞掲載分を 全部合計するのは タイヘンだけれど。
今日も みんなの義援金が 掲載されていました。
いろいろな人が 義援金するんだなぁと思いました。
人を救うというのは 難しいことですね。この社会には いろんなのものがある 
がんばれ東北 がんばろう日本

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