現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

宋代の「琴」が17億円で落札

2011-04-24 03:05:07 | 虚無僧日記
中国で、「琴」が高値で落札されたというニュース。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1206&f=business_1206_092.shtml

北京市で行われたオークションで、宋・徽宗の御物で、
清・乾隆帝の「松石間意」の銘がある「琴(きん)」が、
1億3664万元(約17億140万円)で落札された。

また、江蘇省蘇州市で行われたオークションでは、
明代の琴「無底古琴」が 5800万元(約7億2200万円)
で落札された。

これまでのオークションでの楽器の最高額は、2006年、
ニューヨークで、ストラスバリウスのバイオリン「ハンメル」が
354万ドル(約4億円)だったので、それを大幅に超えた。


《解説》

「琴(きん)」は孔子や李白なども愛した、由緒ある楽器。
日本の「お琴(おこと)」とは異なり 弦は 7本。琴柱(ことじ)は
無く、左手で弦を押さえることなどで、音程を作る。

日本ではそれほど知られていないが、世界的には「中国を代表する楽器」と
認識されており、世界遺産にも登録された。漢詩などに登場する「琴」は、
「こと」ではなく「きん」を指す。

上流階級に愛された楽器であるため、中国大陸では文化大革命期に
「批判の対象」となった。台湾や香港、海外華僑などの間では
一貫して重視されており、古い名器が高額で取り引きされていた。

中国大陸でも1980年代ごろから再評価されることになり、琴を求める
裕福な人が増えたことで、価格が跳ね上がった。1980年代には 中国では
数万円で取り引きされていたが、現在では 1000万円でも入手が困難という。


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