現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

アラビアのロレンス

2015-06-09 20:40:13 | 心の問題

映画の話題、『アラビアのロレンス』。
1963年アカデミー賞を総なめした映画史上に残る名作。
今デジタル処理して『完全版』として再上映されている。
私が見たのは中学3年の時だ。感動をもって鮮明に記憶
している。

登場人物は全員男性。女性が一人も登場しない映画なんて
絶対ヒットしないと云われたそうな。男のドラマだが、
主演のピーター・オトールが色白の優男で妙になまめか
しい色気があって、それが際立たせている。

ストーリーは、オスマントルコに支配されていたアラブの
独立に手を貸す話だが、ロレンスは最後は失意のままに
バイクの交通事故で亡くなる。

苦心の末、ようようダマスカスの町をトルコから奪還するの
だが、砂漠の遊牧民ヴェトウイン達には、家も水道もガスも
貨幣さえ無意味なものだった。「なんだ“金”は無いのか。
騙された」と怒り心頭、砂漠に帰っていく仲間たちに呆然と
するロレンス。

この映画も、正しいと信じてやってきたことが、彼らの
ためにはならず、本国イギリスからも評価されない失望の
結果に終わる。中学でこの映画を見た時、すでに私は
自分の将来をロレンスに重ね合わせて見ていた。






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