覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

レビン、シッパース、RIAS響のブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番

2009年11月22日 | 音楽
・35歳の若さで亡くなったマイケル・レビンがスタジオ録音を残さなかったブルッフのヴァイオリン協奏曲のライヴ録音が出ました。1969年、亡くなる3年前の演奏。年代的にはステレオで録音されていそうなものですが、残念ながらモノーラル。しかし、放送局の正規音源が元なので、臨場感溢れる生々しい音が記録されていてまったく音質に不満はありません。演奏前後の拍手と楽章間もしっかり入っているのがまた嬉しいところ。第3楽章が始まる前に念入りにチューニングを確認する所などはなかなか興味深いと思います。

・さて、肝心の演奏ですが、これが実に素晴らしい! 美しい音色、正確なテクニック、たっぷりとした歌いまわし、そしてライヴならではの高揚感も加わり、どこをとっても見事な限り。ライヴ録音とは思えない完成度だと思います。レビンの短い生涯の晩年は輝かしい少年時代に比べて注目される機会が少なかったのかもしれませんが、こんなに素晴らしい演奏を残していたんですね。これを機に世界の放送局に残されているレビンの音源の復刻が進むと嬉しいのですが・・・。この曲の今までのお気に入りはグリュミオー、ハイティンク盤とミルシテイン、バージン盤だったのですが、このレビン盤はそれらの演奏に勝るとも劣らない演奏だと思います。
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