覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

アシュケナージとベルリン・ドイツ響のメンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」

2009年04月30日 | 音楽
・聴く前の予想とは大きく違い、ダイナミックで力強い演奏に驚きました。第1楽章の終結、荒波が寄せては返すような部分は、もうちょっとでうるさくなるという一歩手前まで踏み込んでかなりの迫力。テンポも全体的に速めで、どの楽章も緊張感が途切れる事なく、終楽章のコーダも朗々と立派に締め括られました。オーケストラの力演もあり、これは指揮者アシュケナージの代表的名演ではないかと思いました。
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アンダのリスト ピアノ・ソナタ ロ短調

2009年04月29日 | 音楽
・ゲザ・アンダの弾いたリストのピアノ・ソナタを聴きました。テクニックといい音色といい、申し分の無い素晴らしい演奏。ズシッとお腹に響く低音から煌くような高音まで、ただきれいな音というのではなく、深みがあるというか、聴いていて「ああ、いい音だ・・・」と唸らされるような音なんです(こういう時に表現力の無さを実感します・・・)。長い曲ですし、あまりとっつきやすい曲ではないのでそれほど頻繁に聴く事はないのですが、これからこの曲を聴く時には最初に手が伸びる一枚になりそうです。とにかくこの演奏、この曲が苦手という方にもおすすめできる見事なものだと思います。1955年のモノーラル録音ですが、実に鮮やかな音質にも驚かされます。
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ピリス、ジョルダン、ローザンヌ室内管のモーツァルト ピアノ協奏曲第27番

2009年04月28日 | 音楽
・温かいのか寒いのかよくわからない陽気と、職場でのイライラする出来事のせいで、なんだかドッと疲れました・・・。そんな時に? ピリスのモーツァルトはいいですね。ピアノも、ジョルダン指揮のオーケストラも繊細で優しくて、癒されました。モーツァルトにとって最後のピアノ協奏曲、やっぱり特別な雰囲気を持った曲です。
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グリュミオー、モラルト、ウィーン響のモーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番

2009年04月26日 | 音楽
・グリュミオー、いいですねえ。まさに美音! 艶やかで軽やかで、聴いていて本当にうっとりします。その美しい音を見事にとらえたフィリップスの録音がまた素晴らしい! モノーラルなんてまったく気にならないどころか、かえってモノーラルで良かったと思うぐらいの音です。ソロとオーケストラのバランスも、会場の残響も、見事なバランスで収録されています。グリュミオーのモーツァルトはC・デイヴィスとのステレオ録音の方が一般的かもしれませんが、今回の旧録音の全集も素敵な演奏揃いだと思います。
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クーセヴィツキーとボストン響のシベリウス 交響曲第2番

2009年04月25日 | 音楽
・クーセヴィツキーとボストン響の録音を集めたセットがセールで安くなっていたので購入。名演として有名なシベリウスの2番を聴きました。

・評判通りの素晴らしい演奏でした。半世紀以上前のスタジオ録音ですが、音も聴きやすいです。何より、スタジオ録音とは思えないライヴのような凄まじい熱気を孕んだ演奏に驚きました。この録音に対する指揮者とオーケストラの並々ならぬ意気込みがしっかりと伝わってきます。こういう録音を聴くと、録音技術が進歩し、指揮者もオーケストラも技術の水準は大きく向上したのでしょうが、現代の演奏録音には何かが足りないような気がしてしまいます・・・。
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オジェー、ブール、南西ドイツ放送響のラヴェル シェエラザード

2009年04月23日 | 音楽
・頂いたコメントで思い出し、前から気になっていたエルネスト・ブールと南西ドイツ放送響によるラヴェル作品集を入手。しまった、もっと早く手に入れればよかった・・・と思うくらい素晴らしい演奏揃い! 往年のフランスのオーケストラのような独特の雰囲気こそありませんが、このオーケストラの緻密な演奏は見事です。いやあ、いい音出してます。ブールの薫陶の賜物なんでしょう。

・どれも素晴らしいのですが、とりわけ印象的だったのがオジェーの歌う「シェエラザード」。東洋的雰囲気満点の曲。その異色な響きだけでも印象的なんですが、オジェーの歌がいいんです。オーボエに導かれての「アジア・・・」という歌い出しから引き込まれてしまいました。もしかして、曲の雰囲気からしたらもっとアクのある声のほうがいいのかもしれませんが、私の好きな声なんですね、たぶん・・・。

・ブールとオーケストラの演奏が本当に上手い! 見事にアジアの雰囲気を感じさせてくれます。このディスクがあんまり良かったので、慌ててアマゾンでこのコンビの「ボレロ」、「ラ・ヴァルス」のCDを注文。期待通りの演奏で大満足なのでした。御教示ありがとうございました!
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サヴァリッシュとニュー・フィルハーモニア管のメンデルスゾーン 交響曲第1番

2009年04月22日 | 音楽
・今月は毎日更新を目標にしていたのですが、いやあ、挫折してしまいました・・・。無念。

・メンデルスゾーンが15歳!の時に作曲した交響曲第1番。なかなか演奏会などで聴く機会もないですし、録音も単独では少ないのではないでしょうか。でも、そうした状況がもったいないと思うくらいの力作だと思います。大体、この曲を聴いて15歳の人間が書いたとはとても思えません。雰囲気的には第5番の「宗教改革」に似ているでしょうか。たしかに「スコットランド」や「イタリア」のような円熟した(と言っても年齢的にはまだまだ若いですが)作品に比べれば物足りなさを感じないわけではありませんが、いかにも若者が書いたらしい情熱的で清々しい気分に満ちた曲は十分に魅力的だと思います。

・今回聴いたサヴァリッシュの演奏はそうした曲の雰囲気をよく生かした緊張感漂う引き締まった名演だと思います。サヴァリッシュのイメージにぴったりの曲。ペーター・マークとマドリッド響の演奏も良かったのですが、この曲に関しては若き日のサヴァリッシュの勢いを感じる演奏の方がふさわしいような気がしました。
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アラウ、C・デイヴィス、ボストン響のチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

2009年04月17日 | 音楽
・アラウ節とでも言うのか、まったく異色の演奏です。特に終楽章のフレージングは独特。こだわりなんでしょう。そういえば「EMIに録音して以来、二十年近く弾いていないから・・・」と、当初この録音には慎重だったという話を読んだ事があります。デイヴィスがアラウの個性的なピアノによく合わせていますね。アラウにとってもベストなパートナーだったであろう事は、あの見事なベートーヴェンの全集でも証明済みです。アラウがベートーヴェンと同じくデイヴィス&ドレスデン国立管とブラームスの協奏曲をフィリップスに再録音していたら、きっと素晴らしい演奏になっていたでしょうね。
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メニューイン、クルツ、フィルハーモニア管のメンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲

2009年04月16日 | 音楽
・この録音の頃(1958年)は年齢的にまだバリバリの頃なんでしょうが、メニューインの場合は正直言って音色もテクニックも格段優れているとは思えません。でも、ちょっとした歌い回し?に味があるというか、独特の雰囲気がある演奏だと思いました。第1楽章の終結部分、かなりテンポを上げて突き進んで行くところは中々カッコイイです。そう、テンポは全体的に速めなんです。クルツとフィルハーモニア管の演奏がソロを上手くサポートして好演でした。
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バルビローリとウィーン・フィルのディーリアス 楽園への道

2009年04月15日 | 音楽
・バルビローリとウィーン・フィルといえばあの素晴らしいブラームスの交響曲全集が有名ですが、相性としてはベルリン・フィルほどよくなかったのか、残された録音は多くありません。そんな数少ない共演の記録から、1947年のザルツブルク音楽祭でのディーリアス「楽園への道」を聴きました。

・この年代のライヴ録音ですから当然モノーラルですが、意外なほど聴きやすい音です。バルビローリのディーリアスといえば晩年の素敵な録音が思い出されますが、このウィーン・フィルの演奏も魅力的です。往年のウィーン・フィルの艶のある弦やチャーミングな管の音色がこの美しく切ない小品にぴったり。この演奏を聴く限り、相性が悪いようには思えないのですが・・・。同じ日の録音でウェーバーの「オイリアンテ」序曲も収録されているので、もし当日のプログラム全曲の録音が残っているのであれば聴いてみたいものです。
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