『サイン・オブ・デス』(a.k.a.『逃げろ!いつか戻れ』)
PARS VITE ET REVIENS TARD(2007年フランス)
監督 レジス・ヴェルニエ
脚本 ジュリアン・ラプノー、アリアーヌ・フェーレ、レジス・ヴェルニエ、ローランス・ショー、アリエット・マラン
原作 フレッド・ヴァルガス
出演 ジョゼ・ガルシア、マリー・ジラン、リュッカ・ベルヴォー、ミッシェル・セロー、オリヴィエ・グルメ、リン・ダン・ファン
■ストーリー■
パリでアパートのドアに、数字の4をさかさまにしたような字を書かれる事件が起きる。いたずらだと思われたが、苦情の件数の多さから事件性を感じた特捜部は調査を始めるのだった。アダムスベルグ警視は、調査の結果、そのマークが中世に流行したペスト除けの呪文であることを知るのだった。そんなとき、身体中に黒い斑点が出た死体が発見されるのだった。死因はペストではないかと、厳戒態勢の捜査が行われる中、第2の死体が発見されるのだった。
■感想■
フランスの人気ミステリ作家フレッド・ヴァルガス原作の映画化作品!
アダムスベルグシリーズの1篇の映画化作品です。フレッド・ヴァルガスは、日本でも人気があるフランスの女流ミステリ作家で「青チョークの男」(創元推理文庫)、「死者を起こせ」(創元推理文庫)が翻訳されてます。フレッドといっても女性の名前ですからね。フレデリックは一般的な女性の名前のようです。
「いやぁ~、それにしても、日本版のDVDタイトル『サイン・オブ・デス』ってやめて!やめて!やめて!」
こんな、アメリカのB級サスペンスかC級SF映画みたいなタイトル!すっかり見逃すところでした!DVDのパッケージも原作者の表示ってありましたか??実はビデオレンタル屋のバーコードシールが貼ってあって見れないようになっていました。
今作の原作も翻訳されていないフレッド・ヴァルガスですけど、日本って、海外のミステリ小説にホントに冷たい!!もっと翻訳して!!日本人ももっともっと小説を読んで欲しいですね!
今作は、フランス映画祭2007で『逃げろ!いつか戻れ』として公開されました。『逃げろ!いつか戻れ』が『サイン・オブ・デス』って、タイトル変わりすぎでしょ!今作の場合、原作が翻訳されてないから、どういうタイトルにしてもそんなに影響ないでしょうけど、フレッド・ヴァルガス原作ということもほとんどメインにうたって無いなんて!!
自分的には『逃げろ!いつか戻れ』のタイトルの方が、1980年代のフランス映画の日本タイトルみたいな雰囲気で断然好きです!
ところで、主人公アダムスベルグの設定なんですけど、直感で犯人を当てることが出来る能力(直感がするどいという設定)があるらしいんですが、映画の中で何の説明も無いです。広場の中で「この中に犯人が!」ってまわりを見回して、しばらくして「わからなくなった」って言うシーンがあるんですけど、説明が無いと、このシーンの意味が分からないですよ!
映画祭でしか公開されていない今作ですけど、すごく重厚な雰囲気な、まさに劇場公開映画って言っても全然おかしくない面白さの作品です。こういう作品を観ちゃうと、ハリウッドのノーテンキな作品がバカに見えてきちゃいます。
「良いなぁ、フランスの警察映画!」
ミステリー映画(というより警察映画なのかな??)を劇場作品としてこんなにマジメに作れるフランス映画界って良いですね!「元気、元気」とか言われているのにマトモな作品が全然なさそうな日本映画より何倍も良い!!何倍どころか何千倍も良いです!
フランスでは人気の喜劇俳優ジョゼ・ガルシアが主演してます!日本では喜劇が公開されにくいので良く分からないですけど、ジョゼ・ガルシアは『ル・ブレ』(02年)に出演してました。また、昨年お亡くなりになった名優ミッシェル・セローも競演してます。フランスの喜劇俳優って渋いですね。演技派の俳優のように主人公を演じてます。
本格ミステリーとして観ちゃうとストーリーは大したことないですけど、警察物ムービーとしてマジメに作ってるので、捜査物として見ごたえある作品になってます。なんで、こんなに面白いのに、なぜ、タイトルがB級の香りプンプンの『サイン・オブ・デス』なの??
こういうマジメな重厚な捜査物の警察映画のミステリー作品を、何も知らずにDVDで観れると、すごく得した気分です!!!75点
フレッド・ヴァルガスの小説です。
こちらは、アダムスベルグ警視シリーズです。
PARS VITE ET REVIENS TARD(2007年フランス)
監督 レジス・ヴェルニエ
脚本 ジュリアン・ラプノー、アリアーヌ・フェーレ、レジス・ヴェルニエ、ローランス・ショー、アリエット・マラン
原作 フレッド・ヴァルガス
出演 ジョゼ・ガルシア、マリー・ジラン、リュッカ・ベルヴォー、ミッシェル・セロー、オリヴィエ・グルメ、リン・ダン・ファン
■ストーリー■
パリでアパートのドアに、数字の4をさかさまにしたような字を書かれる事件が起きる。いたずらだと思われたが、苦情の件数の多さから事件性を感じた特捜部は調査を始めるのだった。アダムスベルグ警視は、調査の結果、そのマークが中世に流行したペスト除けの呪文であることを知るのだった。そんなとき、身体中に黒い斑点が出た死体が発見されるのだった。死因はペストではないかと、厳戒態勢の捜査が行われる中、第2の死体が発見されるのだった。
■感想■
フランスの人気ミステリ作家フレッド・ヴァルガス原作の映画化作品!
アダムスベルグシリーズの1篇の映画化作品です。フレッド・ヴァルガスは、日本でも人気があるフランスの女流ミステリ作家で「青チョークの男」(創元推理文庫)、「死者を起こせ」(創元推理文庫)が翻訳されてます。フレッドといっても女性の名前ですからね。フレデリックは一般的な女性の名前のようです。
「いやぁ~、それにしても、日本版のDVDタイトル『サイン・オブ・デス』ってやめて!やめて!やめて!」
こんな、アメリカのB級サスペンスかC級SF映画みたいなタイトル!すっかり見逃すところでした!DVDのパッケージも原作者の表示ってありましたか??実はビデオレンタル屋のバーコードシールが貼ってあって見れないようになっていました。
今作の原作も翻訳されていないフレッド・ヴァルガスですけど、日本って、海外のミステリ小説にホントに冷たい!!もっと翻訳して!!日本人ももっともっと小説を読んで欲しいですね!
今作は、フランス映画祭2007で『逃げろ!いつか戻れ』として公開されました。『逃げろ!いつか戻れ』が『サイン・オブ・デス』って、タイトル変わりすぎでしょ!今作の場合、原作が翻訳されてないから、どういうタイトルにしてもそんなに影響ないでしょうけど、フレッド・ヴァルガス原作ということもほとんどメインにうたって無いなんて!!
自分的には『逃げろ!いつか戻れ』のタイトルの方が、1980年代のフランス映画の日本タイトルみたいな雰囲気で断然好きです!
ところで、主人公アダムスベルグの設定なんですけど、直感で犯人を当てることが出来る能力(直感がするどいという設定)があるらしいんですが、映画の中で何の説明も無いです。広場の中で「この中に犯人が!」ってまわりを見回して、しばらくして「わからなくなった」って言うシーンがあるんですけど、説明が無いと、このシーンの意味が分からないですよ!
映画祭でしか公開されていない今作ですけど、すごく重厚な雰囲気な、まさに劇場公開映画って言っても全然おかしくない面白さの作品です。こういう作品を観ちゃうと、ハリウッドのノーテンキな作品がバカに見えてきちゃいます。
「良いなぁ、フランスの警察映画!」
ミステリー映画(というより警察映画なのかな??)を劇場作品としてこんなにマジメに作れるフランス映画界って良いですね!「元気、元気」とか言われているのにマトモな作品が全然なさそうな日本映画より何倍も良い!!何倍どころか何千倍も良いです!
フランスでは人気の喜劇俳優ジョゼ・ガルシアが主演してます!日本では喜劇が公開されにくいので良く分からないですけど、ジョゼ・ガルシアは『ル・ブレ』(02年)に出演してました。また、昨年お亡くなりになった名優ミッシェル・セローも競演してます。フランスの喜劇俳優って渋いですね。演技派の俳優のように主人公を演じてます。
本格ミステリーとして観ちゃうとストーリーは大したことないですけど、警察物ムービーとしてマジメに作ってるので、捜査物として見ごたえある作品になってます。なんで、こんなに面白いのに、なぜ、タイトルがB級の香りプンプンの『サイン・オブ・デス』なの??
こういうマジメな重厚な捜査物の警察映画のミステリー作品を、何も知らずにDVDで観れると、すごく得した気分です!!!75点
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フレッド・ヴァルガスの小説です。
死者を起こせ (創元推理文庫)フレッド ヴァルガス,Fred Vargas,藤田 真利子東京創元社このアイテムの詳細を見る |
こちらは、アダムスベルグ警視シリーズです。
青チョークの男 (創元推理文庫)フレッド ヴァルガス,Fred Vargas,田中 千春東京創元社このアイテムの詳細を見る |