万世六兵太の乾坤一擲!

阪神と競馬を愛し、歴史を実学として学ぶ万世六兵太による単勝・複勝の競馬の展望・予想・勝負ブログ、日々のつぶやきも少々

宝塚記念の展望(2)~ローテーションから考える~

2010年06月16日 04時20分04秒 | 次レースの展望(個人的備忘録)
万世(以下:万):火曜日のデイリーの1面を見て、感動した万世です。

虎観委員長(以下:虎):デイリースポーツのどこに感動したんだ?

万:まずはこの1面を見てほしい。

万:他のスポーツ紙がW杯、W杯と○○の一つ覚えみたいに騒いでいるのにもかかわらず、デイリースポーツは全くブレがない!微動だにしない!!今日の1面は「下柳、結婚!」だからな。

局長(以下:局):こ れ は ひ ど い

万:これほど軸がブレない新聞を自分はいまだかつて見たことがない!

虎:ここまで空気を読まないのはデイリーじゃないとできないな。

万:下柳が結婚したのは知っていたが、さすがにこれを1面にもってこないと思ったが・・・阪神ファンとデイリー愛読者の期待を全く裏切らない。感動した!!(註:ちなみに駅売りのデイリーはW杯が1面でした。自分は定期購読なので記事が早めにできるためW杯の記事が間に合わなかったのでしょう)

虎:まあ感動したのはいいが・・・今日はサッサと宝塚記念の記事に進んでくれ。前回・前々回と殆ど無駄話で終わってるんだから、今日くらいはまともな話をしろ。

万:今回は宝塚記念へのローテーションを考えてみる。まずは前走の傾向から調べてみよう。

万:過去10年のデータによると傾向ははっきりしている。

虎:天皇賞(春)、安田記念、金鯱賞だな。30頭中25頭がこの3レースのいずれかに該当するしな。

万:この表をざっくり書くとこんな感じになる。

局:天皇賞(春)からは30頭中12頭、金鯱賞からは9頭、安田記念からは4頭ですね。天皇賞(春)からの馬が多いですね。

万:まあ古馬中長距離の王道だしな。それに劣らないのが金鯱賞(GⅡ)だ。

虎:天皇賞と宝塚記念の間のGⅡだな。ダービーの週の土曜にやるから意外と知られているレースなんだよな。

万:別定GⅡだから実力馬も出走するし、ここで好走した馬は宝塚記念で活躍する傾向にある。

局:あとマイルGⅠの安田記念ですね。ここからの馬も2勝していますね。

万:意外なことに安田記念勝った馬で、宝塚記念を勝った馬は過去10年ではいないし、自分が競馬をやり始めた92年からでもいないんじゃないのかな?

虎:安田記念を勝ったニッポーテイオーとかオグリキャップですら2着までだったしな。

局:天皇賞(春)と宝塚記念を勝った馬は結構いるんですけどね。

万:逆にここで好走どまりの馬が勝っている。

虎:ダンツフレームとかスイープトウショウとかだな。この馬たちってマイル戦を走ったことがあまりないんだよな。

万:この2頭に共通するのはクラシックを走っていて、さらに連対実績がある点。だから本来は中距離からクラシックディスタンスが得意な傾向。それにもかかわらず4歳で古馬が有利なマイル戦でも好走している。安田記念からの馬で好走するパターンの一つだ。

局:得意な距離でもないのに好走して、本来の距離に戻った場合でも好走するということですね。

万:あとは元来の中距離馬・・・まあ1800~2000mが得意な馬も好走する傾向だ。これは安田記念からの馬だけに限らないが・・・。春なら、先ほどの金鯱賞はいうまでもなく、産経大阪杯(2000m)、中山記念(1800m)、あとAJCC(2200m)もそうかな?

虎:安田記念に出すには流れが忙しすぎて、天皇賞(春)に出すには距離が長すぎるという馬だな。そういう馬にとって宝塚記念は春の最大の目標になるな。

万:委員長の言うとおりだ。でこの宝塚記念に向かうローテーションと言うのを考えてみよう。自分の独断と偏見で考えるとこういうパターンが考えられる。

万:左が宝塚記念から見て前々走にあたり、真中が宝塚記念から見て前走にあたる。

局:主に4パターンですね。パターンⅠは・・・。

万:これは中長距離馬の王道と言われるコースだが、どちらかと言うと天皇賞(春)に重点を置いた形かな?というのは前々走で3000mや2500mを使うということは3200mを意識していると解釈できるからだ。

虎:そうでないとわざわざ長い距離は使わないだろうしな・・・。じゃあ宝塚記念は最大の目標ではないということなのか?

万:そうじゃないと思うよ。有力馬のローテを考えると、宝塚記念から逆算して春は3戦、多くても4戦と考えるからと考えるだろうな。「宝塚記念←天皇賞←阪神大賞典(日経賞)(←京都記念orAJCC)」まあローテを逆算して考えるというのも藤沢先生の受け売りだがね。

局:このローテだと天皇賞(春)と宝塚記念の両方とるつもりですか?

万:そうだろうね。レース間隔も『阪神大賞典(中5週)⇒天皇賞(春)(中6週)⇒宝塚記念』だからゆったりしている。それなので調整もそんなにあわただしくならなくていい。王道を好成績で堂々と進むと、レース間隔に恵まれるという特典がある。

虎:これなら両方とれそうだし、天皇賞と宝塚記念両方とれる馬もいるわけだ。

万:逆に安田記念と宝塚記念両方とれない原因は、マイルの流れから中距離の流れになって、マイルの流れに慣れた馬の折り合いが難しくなるということもあるが、中2週なので調整が難しいという点も原因の一つだろうな。

局:去年、おととしとウオッカが宝塚記念に出なかったのもちょっと納得の理由ですね。

虎:Vマイル(中2週)⇒安田記念(中2週)⇒宝塚記念になるしな。で次のパターンⅡだが、これは中距離の王道と解釈していいのか?

万:そうだね・・・。産経大阪杯(2000m)⇒金鯱賞(2000m)⇒宝塚記念(2200m)だから2000mあたりに使う距離が集中されている。さらに産経大阪杯の前走が中山記念(1800m)あたりだと「これは宝塚記念狙いか?」と推測出来てくる。

局:1800~2200mですけど、だんだん距離が延びていくんですね。距離延長は大丈夫なんですか?

万:このブログを始める以前は、自分も距離延長が不安と考えていたが、この考えを見てからはちょっと考え方が変わってきた。これも藤沢先生の本を参考にしたが・・・・。

『エリザベス女王杯は、秋華賞よりも距離が200m延び、外回りコースが使用される。3角の坂も上り下りするし、直線も少し長くなる。その分だけレースがしやすくなる馬もいるだろうし、逆の馬もいるだろう。とはいえ、タフな東京の2400mなどに変わるわけではない。基本的には、秋華賞同様、ぐるっと4つのコーナーを回ってくるわけで、エリザベス女王杯も好走するための条件として、スピードと器用さが必要とされることは言うまでもない。200m延びることによる「距離適性」は考えなくていいだろう』(『GⅠの勝ち方』~サラブレッドの金言~ 小学館 128~129P)

局:ちょっと待ってください!いまは宝塚記念の話をしているんですよね?なんでエリザベス女王杯の話が出てくるんですか?

万:この語録に宝塚記念に関するヒントがいくつか含まれているからだ。

虎:まあエリ女と宝塚記念は2200mという点では共通しているが、コースは阪神だし、別に2200mだからって外回りを使うわけじゃなく、阪神の内回りコースだ。どこに宝塚記念との共通点が見いだせるかさっぱり理解できん。

万:まず宝塚記念の前走に金鯱賞がある。金鯱賞は2000mで宝塚記念は2200mだ。
前走金鯱賞組が好成績をあげているので距離延長は問題ないと推測ができる。

虎:まあそうだな・・・。だが金鯱賞は中京だ。コース適性の問題がある。

万:金鯱賞のコースを思い出してほしい。スタートは直線のポケットから、そして正面スタンド前を通って、1角~2角、向こう正面を進んで、3角~4角、直線でゴールだ。

局:宝塚記念のコースは?

万:正面スタンド前のポケットからスタートで、正面スタンド前を通って、1角~2角、向こう正面を進んで、3角~4角、直線でゴールだ。

虎:同じじゃねえか!

万:図面を見ながら口頭で説明したらこんな感じになるぞ。(コース図はこちらを参考に)

局:説明が正しければ2000mと2200mはほぼ同じようなものと解釈できますね。

万:金鯱賞も4つコーナーを回るし、宝塚記念も4つコーナーを回る。もっというなら中山記念(1800m)も4つコーナーを回るという点では共通しているということだ。ただし、中山のマイルと東京・京都・阪神マイルは全く別物だし、中山の1800mと阪神の1800mも全く別物。距離が同じでも全く別物になることもあるし、距離が異なるにもかかわらず同じようなものと言うこともあるので注意が必要だと思う。

虎:それがさっきの語録との共通点と言うわけか・・・。

万:ちなみに08年勝ち馬エイシンデピュティは宝塚記念が初の2200mだった。その前走は金鯱賞を勝ち、前々走では産経大阪杯で2着だった。中距離ばかり進んできたので初の2200mも克服できたんだろうな。

局:で、次のパターンⅢなんですが、これってパターンⅠと同じようなものですよね。ひとくくりにすればよかったのでは・・・。

万:実はこのパターンⅢはちょっとこまかいところで事情が異なると思う。

局:???

万:実はこのパターンⅢは「本当はパターンⅡの予定だったが、天皇賞でもいい勝負しそうとか、天皇賞が手薄だから一発かましてみよう」と言うローテだと思う。もし本気で天皇賞を狙うつもりなら阪神大賞典か日経賞が原則だ。

虎:去年のドリームジャーニーはこのローテだったな。

万:去年のドリームジャーニーのローテは、AJCC8着(2200m)⇒中山記念2着(1800m)⇒大阪杯1着(2000m)⇒天皇賞3着(3200m)⇒宝塚記念1着(2200m)だ。

局:天皇賞以外は1800~2200mですね。

万:大阪杯が終わった時点で、「この馬、次は金鯱賞に進むな」と思ったが、天皇賞に出走だった。

虎:「急きょ天皇賞出走なんて、こいつ『春の盾』舐めてんだろ!!」って言ってたもんな。

万:まあ結果を出されてしまって、穴があったら入りたい気分になったが・・・。まあこの馬は左回りが不得意な傾向だったから左回りの金鯱賞に出さなかったかもしれないな・・・。金鯱賞使わないと、使えるレースないから「結果を出せればよし、出せなくてもたたき台になればいい」と使ったと考えられる。

虎:メイショウサムソンやアサクサキングスも大阪杯を使って天皇賞に臨んだが、これも「結果出せればよし」という考えだったのか?

万:この馬たちの場合は天皇賞が目標だっただろうな。前者は菊花賞馬だし、後者は2冠馬だ。だから大阪杯が叩きだったと解釈ができる。このパターンⅢの場合は大阪杯以前のローテーションにも注意が必要になってくる。

局:最後にパターンⅣは安田記念を途中で使うケースですね。

万:前々走でマイラーズCなら、目標は安田記念。余力があるから宝塚記念という考えで、前々走が産経大阪杯なら、宝塚記念が目標と言う考えだろうな。

虎:去年のディープスカイは大阪杯⇒安田記念⇒宝塚記念のローテだったな。

万:まあ彼の場合は宝塚記念の結果次第で海外遠征も考えていたから、宝塚記念が最大の目標だったんだろうな。結果は出せなかったが(3着)

局:でも宝塚記念が目標ならパターンⅡの中距離王道を進めばよかったんじゃないですかね?

万:普通の馬ならパターンⅡなのだが、ディープスカイの場合はこのルートをとらなくてはいけない理由があったと思うよ。

虎:一つはおそらく・・・NHKマイルCとダービーを勝ったし、天皇賞(秋)は3着で、JC2着。東京が得意と考えられたから安田記念も勝ちに行ったということだと思うんだが・・・。

万:委員長の言う通りで、これが1番の理由かもしれんな。

局:「マイルは中距離路線から」という考えですかね・・・。

万:それもそうだ。あとNHKマイルとダービーを勝ったことにとある事情が発生するので安田記念を使わざるを得なかったと解釈もできる。

局:GⅠを勝ったことにより発生することですか?

虎:・・・斤量か。

万:もし金鯱賞に出るならGⅡ別定戦で、1年以内のGⅠ馬は定量に+2キロを余計に背負うことになる。大阪杯でも59キロで、次も59キロだと馬に負担を課して、取りこぼす可能性も増すことになるからなあ・・・。だから定量で出られる安田記念を選んだ…。ローテでも安田と宝塚の間は中2週だしな・・・。本当は中3週の金鯱賞の方がよかったかもしれんな・・・。

虎:しかし、まあやたら天皇賞の前哨戦が出てくるが、宝塚記念の話だよな?関係あるのか?

万:大ありだと思うよ。前々走成績をみると・・・

虎:30頭中10頭が大阪杯を使っているのか・・・。GⅡ以上を使っている馬は24頭…。

万:こうみると王道を進んでくる馬は強いということだ。ところで・・・

局:はい?

万:W杯はどうなったんだろうな。

局:なんか日本が勝ったみたいですよ。

虎:マジか?

万:東スポの記事じゃないのか?

局:どんだけ東スポ不信なんですか!

万:いや・・・大本営発表かもしれないしな・・・。

虎:んなわけねえだろ!!ちゃんと生放送でやってただろうが!

万:合成映像かも知れんぞ・・・。

局:疑り深いにもほどがありますよ!!本田選手がゴールを決めたって書いてありますね。

万:カワカミプリンセスやゴールドシチーの主戦騎手か・・・。

虎:その本田じゃねえ!!

万:ストⅡに出てくる力士か?

虎:それも違う!!

万:「こち亀」に出てくる白バイのあんちゃんか?

虎:だから違うって言ってるだろ!!

万:外房線の鎌取と土気の間にある駅か…。

局:千葉の人しかわからないようなネタですよ。しかも字、間違ってますから・・・。

万:まあ何にしろ、カメルーンにまぐれ勝ちしてしまったので、「目を覚ませ、日本!」を1日で解散せざるを得なくなってしまったのは残念だ。

虎:残念じゃねえよ!むしろ日本が勝ったからいいことじゃねえか!というか日本人なら日本を応援しなさいよ!

万:こういう方々もいるんだから、別に日本を応援しなくてもいいだろ!

局:じゃあどこを応援するんですか?

万:言うまでもなく阪神と楽天・・・

虎:サッカーだよ!!

万:H組の瑞西かな。父親の生まれ故郷だし・・・。

虎:嘘つけ!!お前の父親どう見ても日本人じゃねえか!!

万:母父の母の間違いでした。

虎:それも嘘じゃねえか!!

万:まあ日本人は結果に対して一喜一憂する特性を持っているので、次負けたら一気に手のひらを返すのが目に見ているからあまり期待しないでおこう。で、次の対戦はどこだっけ?

局:阿蘭陀ですね。『欧州予選を1番乗りで通過。攻撃陣の層の厚さは出場チームの中でも指折り』という評価ですね。

万:WWⅡの時、ドイツに10日で首都陥された国がそんなに強いとは思えないんだがなあ…。

虎:どんな評価の仕方をしているんだ!お前は!!

万:まあ日本も太平洋戦争で阿蘭陀が持っていたアジアの植民地を1ヶ月で全部落としたから、まあ日本が勝つんじゃない??

虎:んなわけねえだろ!!戦争とサッカーは違うんだよ!

万:今は戦争もサッカーも阿蘭陀に勝てる気がしないけどな・・・。

虎:いい加減にしろ!!


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