月刊ボンジョルノ

ほとんどツイートの転載です。

大口福帳

2008-09-25 | Weblog
とりあえず忘れないうちに感動的な晩餐の内容を書いておく。
白山麓、白峰の郷土料理というが、山間の郷土料理と聞いて想像するようなゴロゴロと大雑把なものからは程遠い。
プロの料理人ではなく世話役の奥様方のお心尽くしだが、どれも関西系薄口の実に上品な味わいである。


九頭竜川の天然鮎の塩焼き
(串に刺して囲炉裏で焼いたの。肉はむちむちで香り高く、東京で食べる鮎が干物に思える)

擬宝珠の豆粉あえ

ウドの酒粕あえ
(見た目は白和え)

ズイキの甘酢

かっちり
(親指の先ほどのじゃがいもを皮ごと砂糖・醤油で固く煮詰めたもの)

フキの煮物

油揚げと野菜の煮物
(『堅豆腐』の産地ゆえか油揚げが非常に美味)

太きゅうりのあんかけ
(子供の二の腕くらいの巨大きゅうり。味噌をつけて生でもいただいたが甘くてみずみずしいのにびっくり)

小坂レンコンの薩摩揚げ
(レンコンをすりおろして揚げたの。つなぎの有無は聞きそびれた。粘り気は餅のようで皿にくっつくほど。地元の小坂レンコンでなくては本当の味が出ぬとのこと)

金時草、桑の葉、トウモロコシの天ぷら
(金時草は紫色の尖った柔らかい葉で、生のをもらってかじったら大変良い風味だった)

栗ごはん

ミョウガの味噌汁


酒は常きげん(純米吟醸『風神』)、菊姫(大吟醸、山廃)の三種を冷やで。
特に常きげんのさらりとした甘さがうますぎて杯とまらず。